ここぞという時に頼れるドクターが、この日も高い技術でファンを魅了した。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズ4月11日の第2試合は赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)がトップを獲得。自身初のポストシーズンにおける勝利で、試合後は手応えを口にした。
試合は起家から渡辺、KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)の並びでスタート。渡辺は東4局、リーチ・タンヤオ・赤の5200点をアガってトップ目松ヶ瀬へ迫る。次局はリーチ後に松ヶ瀬へ2600点の放銃を喫するが、南2局に2700点のツモでまたじわりと差を詰めた。
南4局、渡辺は4000点以上のツモで松ヶ瀬をマクれる2着目。6巡目にリーチ・ドラ、高目はタンヤオとなる六・九万待ちのテンパイでリーチ。安目でもツモればOK、安目出アガリは裏ドラ次第だ。松ヶ瀬に追っかけリーチをかけられてしまうが、渡辺はその後に高目六万をツモ。リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラ・裏ドラの8000点で逆転トップを手に入れた。これで赤坂ドリブンズは本シリーズ初トップ。
「セミファイナルは始まって3日目、1日ごとに順位が入れ替わる混戦状態で一戦一戦の重みを感じていたので、このトップはすごく大きい」と試合後に確かな手応えを口にした渡辺。「個人としては初戦ということで、普段より緊張感は多少ありました」と素直な心境を語り、また「チームとしては結構苦しいスタート。ここで自分が食い止めることができてすごく嬉しいです」とチームに貢献できたことを喜んだ。
最後に渡辺は「デビューイヤーでセミファイナルを体験できているというのは、すごく価値のあることだと思っています」とこの舞台で戦える喜びを語り、さらに「チームとしては苦しいスタートだったのですが、このトップでマイナスを食い止めることができた。ここからさらに上り調子でチーム一丸となって頑張っていきますので、引き続きご注目ください」と謙虚にファンへ頭を下げた。
例年、ポストシーズン序盤に躓き、本来の力を発揮できないままに敗退するチームもある。今期デビューの渡辺が、重たいムードを振り払った試合だった。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)3万8600点/+58.6
2着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)3万500点/+10.5
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)1万7900点/▲22.1
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)1万3000点/▲47.0
【4月11日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +344.4(4/20)
2位 赤坂ドリブンズ +131.1(4/20)
3位 渋谷ABEMAS +124.2(4/20)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +72.2(4/20)
5位 EX風林火山 +53.6(4/20)
6位 KADOKAWAサクラナイツ +18.8(4/20)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)