ある公営住宅の一室で、代行業者が部屋の片付けを行っている。依頼したのは、この部屋に住む70代男性の息子。男性は1月に体調不良で入院、今後の一人暮らしは困難だとわかり、30年間疎遠だった息子に病院から連絡が入った。しかし、息子は「面倒を見たくない」と代行業者に依頼。公営住宅を退去し、介護付き施設に入れる手続き、そして葬儀・お墓の手配も「家族代行サービス」が行う予定だという。サービスを手がける一般社団法人LMNの遠藤英樹代表理事は「ここ2、3年で、依頼は3~4倍になっている」と語る。