【明治安田J1リーグ】横浜F・マリノス 2-2 湘南ベルマーレ (4月13日/日産スタジアム)
湘南ベルマーレは2試合連続で10人での戦いを強いられる苦しい展開となってしまった。DF大岩一貴がGKとの1対1のピンチで相手を倒し、VARの結果DOGSOに該当したとしてレッドカードで退場となった。
問題のシーンは72分だった。湘南は横浜FMのDFラインからロングボールを蹴り込まれると、相手FWアンデルソン・ロペスへ繋がれて湘南DFの裏を取られてしまう。このピンチにDF大岩一貴が追いかける格好となったが、大岩の進路に入られると後ろから倒してしまった。このプレーに主審はイエローカードを提示する。しかし、VAR→OFRを経ると決定機阻止『DOGSO』に該当したとしてレッドカードの判定に変更。湘南は前節に続き10人での戦いを強いられる苦しい展開となってしまった。
この判定にファンは「ぬあー大岩退場かよ」「2試合連続退場はきちい…」「うぎゃあああ大岩退場に変更」と退場を嘆く声とともに「これDOGSOかぁ厳しいねぇ」「DOGSOの要件満たしてるか?」と判定への疑問の声もSNSに投稿されていた。
この退場は決定的な得点機会の阻止『DOGSO』に該当したという判定だった。Jリーグ公式サイトによると、『DOGSO』とはD=Denying(阻止する)、O=Obvious(決定的な)、G=Goal S=Scoring(得点する)、O=Opportunity(機会)の頭文字をとったもので、2018年から日本サッカー競技規則にDOGSOという言葉が記載されている。
この場面について解説の福田正博氏は「(ファウルを受けずに)抜け出していたらゴールだったのかという点」が判定のポイントだと説明。相手DFが右側から来ていることを指摘しつつも「フィニッシュまでは行ったと思う」さらに「FWの立場からすると、しっかりとブロックをして打てる状況、チャンスだったという思いはあるのでは」と述べた。
試合はこの退場の直後に、湘南がFW福田翔生のゴールで追いつき2-2のドローで終了。湘南は2試合連続の10人での厳しい戦いとなったが、アウェイの地で貴重な勝点1を獲得した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)