【明治安田J1リーグ】東京ヴェルディ 2-2 FC東京 (4月13日/味の素スタジアム)
PKを献上してしまい、なんとか挽回しようという気持ちが裏目に出てしまったのか…。FC東京のMF安斎颯馬が相手の足を踏みこの日2枚目のイエローカードで退場。これにはファンも「よりによってダービーで」「気持ちが行き過ぎだ」と絶望の様子となった。
問題のシーンはFC東京が0-2と追いかける展開で迎えた42分だった。ハーフウェーライン付近の右サイドでボールを奪ったFC東京DF土肥幹太が安斎にパス。このパススピードが弱かったため、東京ヴェルディのMF見木友哉が右足を伸ばしてカットしたところ、遅れて安斎が足を伸ばし踏みつける格好となった。審判の目の前で行われたこのプレーが危険行為とみなされ、安斎にイエローカードが提示されると、この日2枚目となりすぐさまレッドカードが提示され退場処分となった。
これにはファンも「安斎…気持ちが行き過ぎだ」「よりによってダービーで退場はいかん」「リプレイ見て安斎の退場は納得」「0-2にされても退場だけは出しちゃいけなかった
」「安斎のファウルは両方ともVAR介入の余地無いね...」「退場はメンタル的にかなりきたと思うけど次節お休みして結果で示して欲しい!」「安斎はルヴァンで退場分取り返せ」と落胆する声と安斎にエールを送る声がSNSで見られた。
安斎は2020年度の第99回全国高校サッカー選手権大会で得点王に輝く活躍を見せ、チームの準優勝に大きく貢献。2021年から早稲田大学に進学すると、2023年4月には2025年シーズンからのFC東京加入が内定していた。さらに1年前倒す形で今年の2月に正式にプロ契約を結んだ逸材だ。
今シーズンすでに5試合に出場し、この試合で3試合連続のスタメンを飾った。チーム内での地位を確立しつつあり、勢いに乗っていただけにチームにとっても安斎自身にとっても悔しい退場となってしまった。
しかし、試合は1人少ないFC東京が後半に2点を返す底力を見せ、16年ぶりのJ1東京ダービーは2-2の痛み分けで終了。PK献上に退場と散々の安斎だったが、最後はチームメイトに助けられる結果となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)