【チャンピオンズリーグ】バルセロナ 1-4 パリ・サンジェルマン(日本時間4月17日/エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス)
バルセロナが“天国”から“地獄”へと突き落とされた瞬間だった。CBロナルド・アラウホが自らのミスからピンチを迎えると、ペナルティーエリア手前でパリSGのFWブラッドリー・バルコラを背後からチャージ。これを主審は決定機阻止(DOGSO)と判定し、ウルグアイ代表DFは一発退場となっている。
チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグを3-2の勝利で飾ったバルセロナは、迎えたセカンドでも12分に先制に成功。試合開始早々に2戦合計スコアで2点差をつけていた。
ところが29分に起こった退場劇によって、一気に形勢が変わる。バルサのDFアラウホが右サイドへと展開したパスをパリSGのDFヌーノ・メンデスがカット。ダイレクトで前線へと送ると、これに反応したFWバルコラがGKと1対1を迎えようとしていた。
このピンチに対して、パスミスしたアラウホは背後からバルコラにチャージ。これがボックス手前ながら決定機を阻止するファウルとなり、主審はDOGSO(決定機阻止)と判定した。迷わずレッドカードが提示されると、ファウルを犯したアラウホは猛抗議。しかし、判定が覆ることはなく、バルサは残り60分強を10人で戦うことを余儀なくされた。
この退場劇についてファンは、「レッドカード」「手かけてるからレッド妥当」「まぁ妥当」「肩つかんでるし仕方ないかな」「バルサかなりまずいな」と反応。猛抗議したアラウホとは対照的に、主審のジャッジに全面的に納得している様子だった。
このアラウホの退場によって、試合の展開は一気に動く。数的有利のパリSGはボールを握り、40分、54分、61、そして89分にゴール。バルサは2試合合計6-4で逆転負けを喫してしまった。
アラウホの退場はあまりに軽率だった。仮に問題の場面で失点したとしても、2戦合計でまだ1点のリードの状況。冷静に考えれば、退場覚悟のファウルで止めるような状況ではなかったのだ。
実際、試合後にバルサのMFイルカイ・ギュンドアンは、「これはチャンピオンズリーグだ。退場者を出せば命取りだ。あの場面はレッドカードだった。失点するか、GKと1対1になった方がいいマシだった」とアラウホに苦言を呈している。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)