累計発行部数3000万部を突破した『ブルーロック』（講談社「週刊少年マガジン」連載）は、2022年10月にTVシリーズ第1期が放送され、アプリゲームや舞台化などメディアミックス展開を広げている人気漫画だ。
“世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。”
日本中から“ブルーロック（青い監獄）”に集められた高校生FW（フォワード）たち300人が、己のサッカー生命をかけた戦いに挑んでいくというストーリーが繰り広げられる。
TVシリーズ第2期の制作も決定している中、漫画『ブルーロック –EPISODE凪-』を原作に、天才ストライカー・凪 誠士郎の視点から大スクリーンで描かれる『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が2024年4月19日に公開された。
本作は『ブルーロック』の主人公・潔 世一や蜂楽 廻が所属するチームZと対峙したチームVの凪 誠士郎の視点で、相棒の御影玲王に誘われてサッカーを始めたきっかけや“ブルーロック”でのアツい戦いが描かれる。
TVシリーズ第1期では極度の面倒くさがりな天才FWとして潔らと戦った凪だが、潔視点では見ることのできなかった凪の心情描写など、本作ならではの見どころも多い。もちろん、潔と蜂楽も劇場版に登場する。そこで公開前に、潔 世一役の浦 和希と蜂楽 廻役の海渡 翼にインタビューを行い、それぞれのキャラクターの注目ポイントを伺った。
浦は「TVシリーズ第1期と同じシーンでも、ここはもっとエゴい表情で描かれますとスタッフの方からお聞きしてお芝居をさせていただいたシーンもあります。凪視点から見ると潔たちはこんな表情に見えていたのかという画面的な面白さもありますね。また、僕たちもTVシリーズのアフレコ時より役者として成長していますし、凪視点のフィルターがかかった上でのお芝居をしたことにより、キャラクターの引き出し方も変わっている部分があるので、そこを聴き比べてみてほしいと思います」と語る。
その上で「でもやっぱり潔は表情ですね。ことチームV戦においては、すごく印象的になっていると思いますので、劇場の大画面にいつ潔の顔が出てくるのかお楽しみに！」と注目ポイントを紹介してくれた。
これを受けて海渡は「トラウマにならないかな（笑）」と冗談混じりに感想を述べ、取材現場は思わず笑いに包まれる。浦からは「トラウマにならない程度に楽しんでもらえたら嬉しいです」とフォローがなされていた。
それだけ本気で自己のエゴを剥き出しにして、世界一のエゴイストストライカーとなるべくサッカーに打ち込む登場人物たちが描かれるのは、『ブルーロック』全編に通じるポイントだ。
続けて海渡にも本作の注目ポイントを伺う。「TVシリーズ第1期を経ての劇場版であるからこそ、以前よりもパワーアップして演じられているのは間違いないと思います。1つ1つの言葉遣いをとっても、同じ台詞でもＴＶシリーズとは全然違うと感じられると思いますので、その違いも含めて全体的に楽しんでいただければと」と語りつつ「潔も蜂楽も、あのときあの瞬間だからこそできたTVシリーズ第1期でのお芝居があって、そして今回は劇場版でしか出せない2人がそこにいると思います」とまとめてくれた。
TVシリーズ第1期の初回アフレコにはかなり緊張して参加していたという両者だが、本作のアフレコでは良い意味で余裕も生まれてきたのか、深掘りして尋ねてみる。
浦は「確かに変な緊張はなくなりましたが、毎回ちゃんと試されているような現場だと僕の中では思っています。少しでも気が緩んでいようものなら、一瞬で見抜かれてしまうような。だからこそ自分の中の100%を常に発揮できるような緊張感は保ちつつアフレコに臨んでいますが、みんな普通に仲が良いので休憩中は和気あいあいとお菓子を食べながら、楽しく収録させていただいたことを覚えています」とアフレコに臨む上での心構えや収録時のエピソードを明かしてくれた。
海渡もTVシリーズ第1期のアフレコで回を重ねていくごとに現場の雰囲気が良くなっていったと前置きして、緊張感について言及する。「実際に最初の収録では緊張していましたが、その緊張が作品にとっても良い意味で反映されたということは原作の先生や監督からもお話いただきました。
その初々しさというものは絶対にその時にしか出せないものでしたが、回を重ねていくごとにキャラクターたちは成長していくので、自分達も成長していかなければ置いていかれてしまう。負けないように成長していくのだという熱意を、僕個人としてもすごく感じることができました」と語る。
自らが点をもぎ取るエゴイストとして熱く描かれるキャラクターたちを演じる声優陣も、同じように成長して熱い想いを持っていることを感じられるインタビューとなった。浦と海渡によって魂が込められた、潔と蜂楽のパワーアップしたエゴさを劇場で堪能してほしい。
劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-
【公式HP】https://bluelock-pr.com/
【公式X（旧Twitter）】https://x.com/BLUELOCK_PR
取材・撮影・テキスト／kato
(C)金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社／「劇場版ブルーロック」製作委員会
アニメ『ブルーロック』放送回一覧（動画リンクつき）
| 話数 | サブタイ（タップで動画へ） | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | 夢 | 絵心（cv神谷浩史）のエゴい演説 |
| 2 | かいぶつ | アンリちゃんのアツさと胆力 |
| 3 | サッカーの0 | 蜂楽フルティン！ |
| 4 | 予感と直感 | 國神、照れる！ |
| 5 | 生まれ変わるのは | 蜂楽の「あーん」 |
| 6 | ごめん | チームZを襲う裏切り…！ |
| 7 | 滾り | 千切の目覚め！ |
| 8 | 成功(ゴール)の方程式 | 凪と玲王の出会い |
| 9 | 覚醒 | 蜂楽の超絶テクの数々！ |
| 10 | このままで | 久遠の心が動いた…！ |
| 11 | 最後の欠片(ピース) | 白熱の長尺アバン |
| 12 | 二次選考(セレクション) | 新キャラが濃すぎる |
| 13 | TOP3 | 圧倒的な強さの凛… |
| 14 | 天才と凡才 | 成早の強かさが光る |
| 15 | 喰 | 成早一家、声優がすごい |
| 16 | 三者融合（トライ・セッション） | お風呂回だー!! |
| 17 | ヘタクソ | 俺様が過ぎる馬狼 |
| 18 | 主役の座（ステージ） | おかえり、キング |
| 19 | Dancing Boy | 蜂楽の過去が描かれる |
| 20 | 超連動 | 凪が止まらない…！ |
| 21 | 俺がいない | 読み合いが加速する！ |
| 22 | 声 | 蜂楽を「信じた」のは… |
| 23 | LUCK | 「世界」との戦い！ |
| 24 | 時は来たり | 行くぞ、才能の原石ども |
| 25 | 適性試験(トライアウト) | 個性的すぎるTOP6＆レギュラー選抜開始 |
| 26 | 殺し屋と忍者 | 國神を沈めた士道、驚異のサッカー能力 |
| 27 | 感じる世界 | 凛・士道を超越する潔のゴール |
| 28 | カメレオン | 覚醒の玲王「“器用大富豪”と呼べ」 |
| 29 | FLOW | 糸師冴が士道に「俺のために暴れろ」 |
| 30 | 大舞台 | 日本中が注目する一戦、キックオフ |
| 31 | 糸師冴 | 凪の激アツ同点ゴール |
| 32 | 青の遺伝子 | 凛、逆転ゴールにガッツポーズ |
| 33 | ナイトスノウ | 糸師兄弟の“過去”が明らかに |
| 34 | 交代劇 | “天才と悪魔の狂宴”士道が同点ゴール |
| 35 | 教えた感情（コト） | 場をかき乱す“ジョーカー”馬狼「潔狩りだ」 |
| 36 | 花 | 馬狼、ゴール後に脱衣でイエローカード |
| 37 | ひとりじゃない | 「ひとりじゃない 気持ち悪い…!!!」 |
| 38 | 終撃 | 運を呼び込んだ劇的逆転ゴール |
「ブルーロック」原作漫画
