【AFC U-23アジアカップ】U-23UAE代表 0-2 U-23日本代表(4月20日/ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム)
U-23日本代表のゴール取り消しが物議を醸した。大畑歩夢からのクロスをオンサイドの位置にいた荒木遼太郎が見事なフリックでネットを揺らした場面で、主審がOFR(オン・フィールド・レビュー)を行うとオフサイドの判定でノーゴールに覆った。なぜ、この場面で日本のゴールは認められなかったのだろうか。
61分に1-0とリードしていたU-23日本代表がチャンスを作る。左SBの大畑歩夢からのグラウンダーのクロスを荒木遼太郎が見事なフリックで合わせると、ボールが相手ゴールへと吸い込まれた。
見事なビューティフルゴールに思われたシーンだったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入すると、主審がOFRでチェックを行った。
レフェリーが確認をしていたのは大畑から荒木へのクロスのシーンではなく、大畑へとボールが渡った直前の場面だった。大畑は相手のシュートブロックを回収してからクロスを上げたのだが、そもそも山本理仁がシュートを放った時点で彼はオフサイドポジションにいた。
実況の桑原学氏が「U-23UAE代表DFがクリアするに十分な体勢であったかというところをチェックしに行っている」と視聴者に伝えたように、シュートを意図してクリアしたのか、それともブロックで精一杯だったのかで、ボールを回収した大畑がオフサイドかオンサイドで変わってくる。
今回はシュートブロックだったため、大畑がオフサイドの判定へと覆り、ルール通りU-23日本代表のゴールが取り消された。
ただ、ネットを揺らす直前のシーンでのオフサイドだったこともあり、ファンの中には「どこがオフサイド?プレーに関与してないじゃん」「え???ちょっと、、誰がどこでオフサイドなの?」「今のどこがオフサイド?」「オフサイドのルールが複雑になり過ぎてなんでオンフィールドレビューなのかがわからない。笑」「よくわからないけどオフサイドだったらしい」など、理解が難しいケースもあったようだ。
なお、このシーンの直後である66分に正真正銘の追加点が生まれて、U-23日本代表が2-0の勝利を収めた。パリ・オリンピック出場権獲得とアジア制覇に向けて、まずは最初の難関であるグループリーグ突破を決めている。
(ABEMA de DAZN/AFC U-23アジアカップ)