【セリエA】ジェノア0-1ラツィオ(日本時間4月20日/ルイジ・フェラーリス)
ついに完全復活の時が訪れたのだろうか。ラツィオに所属する日本代表MFの鎌田大地が、ジェノア戦で決勝点のアシストを含む大活躍を披露。地元メディアも軒並み高評価を与えており、さらにスタッツも驚異的だった。
3月下旬にイゴール・トゥドールがラツィオの監督に就任してから、ベンチ生活を抜け出してスタメンに定着した鎌田。ジェノア戦で3-4-2-1システムの左ボランチで先発した日本代表MFは、67分に見事なランニングとラストパスでMFルイス・アルベルトのゴールをアシスト。セリエAでは29試合ぶりのアシストに渾身のガッツポーズを見せた。このゴールが決勝点となり、ラツィオが1-0の勝利を収めている。
これには地元メディア『LazioPress』も高評価を与えており、試合後のレーティング(10段階)では決勝ゴールを決めたルイス・アルベルトに次ぐ「7」の評価点がつけられた。
寸評でも「試合ごとに成長する日本人選手。今日の中盤でのソリッドなパフォーマンスは、ルイス・アルベルトのゴールにつながるアシストで頂点に達した。ミッドフィルダーとして、またトレクァルティスタ(攻撃的MF)として自分自身をアピールして報われた」と高い評価を受けている。
また、同じく地元メディア『Lazio News24』もレーティングがチーム最高タイの『7』で、「不安はあったものの、彼も時間が経つにつれて成長していきます。決勝ゴールのアシストはミリ単位まで完璧だった」と称賛している。
さらに、この試合で注目が集まっているのが鎌田のスタッツだ。データサイト『Sofa Score』によると、日本代表MFは63本中60本のパスを記録(成功率95%)して2本のキーパスを出したうえで、チーム最多の4つのタックルを成功させ2つのボール奪取を記録した。
ファイナルサードでアシストを含む攻撃的な仕事をしながら、中盤では泥臭く守備でも奮闘。まさに攻守のキーマンという躍動ぶりでチームを勝利に導いたのだ。
トゥドール監督も「鎌田には将来のラツィオで決定的な存在になってほしい。彼は非凡な選手であり、仕事人であり、さまざまな役割をこなせるプロフェッショナルだ」と、日本代表MFを高く評価しており、契約延長オプションが行使されることがあれば来シーズン以降も重要な存在となるかもしれない。
(ABEMA de DAZN/セリエA)