【セリエA】ラツィオ 1-0 ヴェローナ(日本時間4月28日/スタディオ・オリンピコ)
すっかり復調したラツィオの鎌田大地が、今節も得点に絡んだ。相手MFのコントロールミスを見逃さなかった日本代表MFがボールを奪うと、このプレーが起点となってカウンターが炸裂。最後は古巣対決となるMFマッティア・ザッカーニがニアサイドをぶち抜いた。
ラツィオの鎌田は前節のジェノア戦で決勝点をアシストするなど、イゴール・トゥードルが新監督に就任した3月下旬からレギュラーとして活躍。今節のヴェローナ戦でもゴールに絡んだ。
スコアレスで迎えた72分、鎌田はヴェローナのMFトマーシュ・ススロフがハーフウェイライン付近でコントロールを誤ったのを見逃さずプレスしてボール奪取。近くにいた途中出場のザッカーニがそのままドリブルで前線へと持ち運んだ。
今節が怪我からの復帰戦となったイタリア代表MFは、左サイドに流れたMFルイス・アルベルトとのワンツーでボックス内へと抜け出し、最後はニアサイドをぶち抜く強烈な左足でのシュートを見舞ってホームチームが先制に成功した。
このカウンターの起点となる鎌田の守備にファンは、「鎌田の守備が素晴らしい」「鎌田どんどん良くなってる」などと反応。もちろん「ルイス・アルベルトのノールックパスも上手い」「ラツィオにはザッカーニが必要」「帰ってきたプロフェッショナル」など、ゴールに絡んだ2人にも称賛の声が集まった。
鎌田はこの試合でアシスト未遂となるシーンも演出しており、試合後にはトゥードル監督に絶賛される。「我々は何もしていない。彼はおそらくサッリ(前監督)サッカーにはあまり適しておらず、今のタイプのサッカーの方が適している選手だ。私は彼が好きだ。DFラインの前でも前線でもプレーできる。頭の中にコンピューターを持っている。チームに10人のダイチが欲しいね。どんな監督だって気にいるはずさ」とベタ褒めだった。
ちなみに、この場面でネットを揺らしたザッカーニはヴェローナで台頭したキャリアを持っており、今季前半戦に続いて2試合連続で古巣相手にゴールを記録した。この恩返し弾が決勝点となったラツィオは3連勝を飾って暫定で6位に浮上。直近6試合では最も多くの勝点を稼ぐなど大きく調子を上げており、大逆転でのチャンピオンズリーグ出場権(5位以内)獲得の可能性もあるかもしれない。
(ABEMA de DAZN/セリエA)