【明治安田J1リーグ】セレッソ大阪 2-2 横浜F・マリノス (4月27日/ヨドコウ桜スタジアム)
古巣キラーとして名高い横浜F・マリノスのMF水沼宏太が、桜のサポーターを沈黙させる一発を浴びせた。攻守が切り替わる瞬間、足が止まった相手の裏に抜け出すと、フリーでヘディングシュートを叩き込む。狙い通りの一発に「絶対古巣殺すマンきた!!」とファンも盛り上がった。
注目のシーンはゴールレスで迎えた17分だった。相手陣内でパスをカットしたMF山根陸が約25メートルほどのスルーパスを前線に通す。これに反応したFW植中朝日だったが、C大阪DF舩木翔のプレスにボールをロストした。
ここで横浜FMの攻撃は終わったかと思われたが、植中は諦めずに舩木のトラップがやや長くなったところを狙い、再びボールを奪取。このボールを回収したエウベルがファーサイドにクロスを送ると、マークについていたDF登里享平よりも体一つ分前に入った水沼がフリーな状況からヘッドでゴールネットを揺らした。
C大阪の守備陣にとっては、マイボールにしたところから再び攻守が切り替わったため、反応が遅れて棒立ちとなってしまっただけに悔やまれる失点。ファンもSNSで「足止まってたなー」「ちょっと気抜いたやったか」と残念がる声が多くみられた。
それ以上にSNSを賑わせたのが水沼だった。これまでサガン鳥栖やFC東京、C大阪などでプレーしてきた水沼は、古巣との対戦にめっぽう強い。この日もゴールを上げたことで「その日、全セレサポは思い出した。水沼は絶対古巣殺すマンと呼ばれていたことを」と大人気アニメ・進撃の巨人のフレーズをもじった投稿や「古巣キラーすぎる水沼宏太」「あー水沼は古巣絶対殺すマンだった」など水沼の古巣キラーっぷりを紹介する投稿が溢れた。
しかしこの試合はここで終わらなかった。22シーズンまで横浜FMでプレーし、昨季からC大阪に加入したレオ・セアラだ。同選手も前半アディショナルタイムと68分に2ゴールをマーク。そのためネット上では「シン・古巣絶対殺すマン」「レオセアラの方が『古巣絶対殺す!』という気持ちが強くて2ゴール取ってた」と盛り上がる。さらに「古巣に恩返しし合ってて草」「お互い古巣への恩返し弾決めてて草」と、『古巣絶対殺すマン』たちによる仁義なき戦いはJリーグファンにとって大盛り上がりの一戦となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)