“足関十段”の異名を持つ四谷の妖怪が繰り出した“手首”を極める予想外の関節技。あまりに一瞬の出来事すぎてネットが騒然となるばかりか、元UFCトップファイターも「おぉ」と驚きを隠せない様子だった。
「格闘代理戦争-THE MAX-」は17日に決勝が開催される。優勝者には「超RIZIN3」への出場権が与えられるが、ここにコマを進めたのはイゴール推薦のトミー矢野と、岡見&中村推薦の中村京一郎。中村は、元海上自衛隊という異色の経歴ながらも、プロMMA4勝1敗、勝利のすべてを1Rフィニッシュしているという有望株だ。
決勝の相手となるトミーは、準決勝において、わずか18秒で膝十字固めで勝利するなど、柔術の相当な使い手。その対策とばかり、岡見&中村とともに「妖怪」と称する人物の道場がある四谷へ出稽古に向かう。
そこで待っていたのは“足関十段”こと今成正和。おそらくトミーが仕掛けてくるであろう、足関節技をどう対処するか、レクチャーしてもらう。中村京一郎がスパーリングをする前に、監督である中村倫也が今成と対戦。UFCデビューから2連勝している国内トップクラスのMMA選手ながら、足関からの腕十字を極められるなど、手も足も出ない状態だ。
これには見ていた視聴者からも「このヒゲおじさんつっよ(強い)」」「足関抜きでも強いな」と“四谷の妖怪”のスキルに感服しきりの様子だった。
しかし、今成の恐ろしさはこれだけにとどまらない。中村京一郎とのスパーで、一瞬のスキを突いて足関節ではなく、手首を極めて見せた。これには、UFCミドル級3位まで駆け上がり、アンデウソン・シウバのタイトルにも挑戦した経歴のある岡見も「おぉ…手首」とただただ絶句。さらに「これを知っていたら、トミーに極められるわけにはいかない。プライドと意地が生まれる」と出稽古の効果を改めて感じている様子だった。