「〈物語〉シリーズ」のヒロインの1人にして、主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)の変態行為の餌食になっているシーンなどが印象深い八九寺真宵(はちくじまよい)。ここでは、そんな八九寺の魅力をピックアップした記事をお届けしていきます。
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目次
- 人気アニメ「〈物語〉シリーズ」とは
- アニメ「〈物語〉シリーズ」の八九寺真宵とは?身長や体重は?
- アニメ「〈物語〉シリーズ」八九寺真宵の声を演じる声優は?
- 阿良々木暦と八九寺真宵の仲は?「かみまみた」の名言やパンツがお約束!?
- まとめ
人気アニメ「〈物語〉シリーズ」とは
「〈物語〉シリーズ」は、「戯言シリーズ」などのライトノベルや漫画「めだかボックス」の原作者として名高い人気小説家・西尾維新(にしお いしん)氏の代表作。第1巻「化物語」の刊行から15年以上も続いている長編青春怪異小説です。
ストーリーは、主人公の男子高校生・暦と、彼を取り巻く少女たちが巻き込まれる怪異事件を描いていくものですが、ファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズン、オフシーズン、モンスターシーズン、ファミリーシーズンの6部構成に大別されています。そのうち、ファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズンはすでにアニメ化されていて、オフシーズンとモンスターシーズンのアニメが2024年7月から配信中です。
なお、物語自体はファイナルシーズンで完結していて、新シリーズのうちオフシーズンはヒロインたちの後日談を、モンスターシーズンは暦の大学入学後を描いています。
アニメ「〈物語〉シリーズ」の八九寺真宵とは?身長や体重は?
八九寺真宵は、家に帰りたくないと思っていた暦と公園で出会った迷子の少女。初出は「化物語」の「まよいマイマイ」となり、八重歯とツインテールがトレードマークのかわいい女子小学生で、大きなリュックサックを背負っている姿は蝸牛(かたつむり)によく似ています。人見知りの気があるのか、初対面の暦が道案内を買って出たのに対して「話しかけないでください。あなたのことが嫌いです」と突き放すなど、言葉遣いこそ丁寧ですが慇懃無礼な態度が目立っていました。
その正体は、「迷い牛」という怪異にして幽霊。11年前に父と別れ離れて暮らす母に会いに行く途中、交通事故で亡くなって地縛霊となりました。怪異としての特性は、目的地に帰れず永遠にさ迷い続け、家に帰りたくないと思う人の前に現れてはついてくる者を迷わせる、というもの。そのために暦にもついてこないよう突き放す態度を取っていたのですが、暦や忍野メメ(おしの めめ)の協力で目的地に辿り着いたことから、浮遊霊に昇格したと語っていました。
その後、アニメでは「〈物語〉シリーズ セカンドシーズン」の「まよいキョンシー」と「しのぶタイム」、「暦物語」の「こよみサンド」、「終物語」の「まよいヘル」でメインキャラクターを務めていますが、立場や容姿は話によって目まぐるしく変化していきます。「まよいマイマイ」時と大して変わりがないのは、作中で1か月程度しか経っていない「こよみサンド」くらいでしょうか?
「まよいキョンシー」では彼女が事故死しなかった世界で21歳になった大人の姿で登場しますし、「しのぶタイム」では怪異の本分を外れた者を消し去る現象に襲われたことから暦への想いを告げて成仏。街から消えたはずでしたが、その後「まよいヘル」で地獄に落ちた暦の道案内役として登場し、彼に地獄から連れ去られる形で現世に帰還しました。
さらに「終物語」の「おうぎダーク」では、消滅を避けるため最後には神社で神様として祀られます。「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」のPVでは容姿はいつも通りでしたが、立場はどう変わるのか今から楽しみですね。
八九寺真宵の基本情報【プロフィール】
■学年:小学5年生(5年3組、学校名は不明)
■年齢:不明(享年10~11歳、生きていれば21歳で暦より3歳年上)
■誕生日:不明
■身長:144cm
■体重:不明
■家族構成:離婚した両親、母の姓は綱手(つなで)
アニメ「〈物語〉シリーズ」八九寺真宵の声を演じる声優は?
八九寺の声を演じているのは、スターダストプロモーション所属の女性声優・加藤英美里(かとう えみり)さん。「らき☆すた」柊かがみ役、「魔法少女まどか☆マギカ」キュゥべえ役、「SPY×FAMILY」ベッキー・ブラックベル役などの当たり役で知られています。声優アワードでは、2008年の第2回で新人女優賞と歌唱賞のダブル受賞を果たし、2012年の第6回では助演女優賞を獲得するなど受賞歴も豊富です。
加藤さんは幼い頃から声優を目指していたわけではなく、元々はイラストレーターやwebデザイナーに興味があったためデザイン系のクリエイターを目指すつもりだったとのこと。高校3年の時に友人から声優学科がある専門学校の学校見学に誘われ、そこで行ったアフレコ体験がとても新鮮だったことから声優への道を歩み始めたそうです。それまでに演技経験はなく、声優事務所も記念受験で受けたつもりが受かってしまって驚いたとインタビューで語っていました。
その後は2004年に声優デビューを果たすと、2008年には1stアルバムをリリースして歌手としての活動も開始。2022年からは女優として「科捜研の女 2022 Season22」や「警視庁インサイダー~警務課・米光麻紀のランチ捜査~」といったテレビ朝日系ドラマに出演するなど活躍の場を広げています。また、自他ともに認めるゲームマニアでもあり、YouTubeでは「ファイナルファンタジーXI」や「グランブルーファンタジー」のゲーム実況も行っています。
阿良々木暦と八九寺真宵の仲は?「かみまみた」の名言やパンツがお約束!?
そんな八九寺ですが、暦との掛け合いで毎回センスのある切り返しを見せることから、暦にとっては話していて最も面白い相手と見なされています。例えば毎回「ありゃりゃ木さん」などと変な名前で暦を呼び、彼が突っ込むと「失礼、噛みました」「違う、わざとだ…」「噛みまみた」「わざとじゃないっ!?」と、ファンの間で広く知られた名言を含んだやり取りを披露するのがお約束となっていました。
2024年7月から配信中の最新エピソード「オフ&モンスターシーズン」の「つきひアンドゥ」でも、騒動に合わせてアレンジされた「噛みました」シーンが登場。イラストから生まれた怪異を消滅させた八九寺が「立体をいくら相手取ろうとも、本体じゃないんですから。狙うべきは平面でしょう」と語り、怪異が描かれた紙を折り畳んだと説明。「微力ながらお力添えさせていただきました。つまり失礼、1枚噛みました」とドヤ顔をしていました。
旧来の鉄板フレーズと「紙」、さらには自ら進んで騒動に首を突っ込んだ「いっちょ噛み」と、トリプルミーニングくらいにはなっているでしょうか。この時の八九寺は神様として神社で祀られていますから、「神」も合わせてクアドラプルかもしれませんね。
ついでに、出会い頭に暦からセクハラされるのもお約束で、暦の「もっと触らせろ! もっと抱きつかせろ! もっと舐めさせろーっ!」との叫びとともに胸を触られるわ、パンツを見られるわと、毎回のように酷い目に遭っています。
しかし、「まよいキョンシー」では逆に「もっと抱きつかせてください、もっと触らせてください、もっと舐めさせてくださいーっ!」と暦にセクハラし返していますので、八九寺のほうも案外まんざらではないのかもしれません。
まとめ
以上、アニメ「〈物語〉シリーズ」を彩るロリキャラの1人・八九寺真宵に関する基本的な情報をまとめました。原作小説においては、モンスターシーズンに八九寺をメインキャラクターに据えた物語が「まよいスネイル」「まよいスネイク」と2本も用意されていますので、配信中の新シリーズ「オフ&モンスターシーズン」での活躍にも期待できそう。それらの話がアニメ化される日が待ち遠しいですね!
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト