【プレミアリーグ】リヴァプール4-2トッテナム(5月6日/アンフィールド)
リヴァプールの遠藤航が指揮官からの信頼を掴んでいる理由がわかる場面だった。日本代表MFは後ろ向きでボールを受けたトッテナムMFベンタンクールに対してトップスピードで寄せると、そのまま前を向かせず仕事をさせなかった。
すでに欧州カップ戦を敗退したことから日程的に余裕が生まれたリヴァプール。この試合は前節ウェストハム戦から中7日と間隔が空いていたこともあって、ピッチ上の選手たちがリカバリー十分な状況で試合に臨めていた。特に直近の試合で疲労が色濃かった遠藤航もこの日は身体が軽く、積極的に前へと出て相手の攻撃の芽を摘んでいた。リヴァプールが追加点を奪った直後の45+1分の場面でも、彼の持ち味が発揮されている。
トッテナムのCBクリスティアン・ロメロからMFロドリゴ・ベンタンクールにパスが入ると、パスが届く前に遠藤がウルグアイ代表MFにみっちりと身体を寄せた。後ろ向きでパスを受けたベンタンクールは日本代表MFの圧を感じて前を向くことができず、思うような展開ができなかった。結果的に遠藤のファウルとなったが、トッテナムのビルドアップを妨害する良い守備だったと言えるだろう。
この試合で日本代表MFは65分に交代となったが、それ以降の時間帯はトッテナムが現メンバーでの最適解を見つけたこともあって苦戦。遠藤に代わってピッチに入ったステファン・バイチェティッチは、中盤ではなかなかフィルター役になることができず、終わってみると改めて遠藤の偉大さが改めてわかる試合となった。
なお試合はリヴァプールが4-2で勝利している。
(ABEMA/プレミアリーグ)