自民党の武井俊輔衆院議員によるX(旧Twitter)の投稿内にあった“スピードメーターの写り込み”で大炎上した。
武井氏はXで「おはようございます。今日は朝から日南海岸を移動。高速が開通し、自動車が減りかなり快適になりました。最高のドライブルートです。ぜひお越しください!」とポスト。同時にアップされた写真には法定速度60kmを31km超過した時速91kmで走っていることがわかるスピードメーターが写り込んでおり、瞬く間に“SNS警察”の御用になった。
「いくら田舎道とはいえ31キロオーバーはやりすぎ」「というか、なぜスピードメーターが見える写真を投稿するの?」「何をアピールしたいのか意味不明。無邪気すぎる」といった声が飛び交う事態となり、現在該当のポストは削除されている。
武井氏は宮崎県で秘書が運転する車に乗車していたそうで「速度超過という認識がなかったので、あっこんなに出ていたのかと大変驚きましたし、大変反省している」とコメント。武井議員は3年前の2021年には秘書が運転する車が当て逃げ事故を起こして車検切れで無保険の車を運転させたとして書類送検、その後不起訴に。さらに2019年には秘書の車が飲酒運転で追突事故も起こしている。
今回、みずからの無邪気な投稿で速度違反がバレた。武井氏は「改めて二度とこういうことがないようにしっかりと取り組んでいきたい」と語っている。
いまやSNSでは“SNS警察”たちがその写真に違法性がないか日夜取り締まりをおこなっている。もはやリスクしかない「どうでもいい日常の投稿」をなぜ無防備に投稿してしまうのか。
明星大学心理学部の藤井靖教授は「有名人の方は何かアピールすることを意図してやっている。炎上写真を投稿しがちな人のなかにある心理は“チェリーピッキングバイアス”という風に言う。自分がアピールしたいものしか目につかない。他の部分にはもう視線、注意がいかなくなってしまう」と解説。
最近では現役アイドルの自撮り写真の背後に電子タバコが見きれて炎上した“タバコ疑惑”があったが、藤井氏は「アイドルの方をカウンセリングして感じるのは、自己不一致に耐えられなくなっている。それが積もり積もっていくと自分が苦しくなって、どこかで本来の自分を出したくなってしまう」と真相は不明だが過去の事例から見解を示した。
“SNS警察”がなぜ捜査を続けるのかについては「自分が見つけたもの、発見したものが正しいんだと思ってゆずらない。自分が正しいことを証明することに対して依存している。本当は日常生活や社会のなかで自己発揮していて、そういう感覚を得られていればSNS警察しないで済む」と説明した。
また、「SNSコンサルが本当は必要」と前置きした上で「SNSで炎上する人しない人がはっきり分かれる。炎上する人は繰り返す。投稿前に誰かにチェックしてもらうのが一番いい。炎上した人の対応や危機管理、その後のフォローは投稿した人じゃない人がやるべき」と提言した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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