【セリエA】ラツィオ 2-0 エンポリ(日本時間5月12日/スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ)
日本代表MFがラツィオのサポーターに認められ、愛されたことを示す、決定的な瞬間だった。エンポリ戦で攻守に奮闘していた鎌田大地が、88分に途中交代を告げられると、スタンドに集まったホームサポーターから盛大な拍手が送られた。
ラツィオ入団1年目の鎌田は、マウリツィオ・サッリ監督の下でベンチを温めたものの、3月にイゴール・トゥードル監督が就任して以降はレギュラーに定着。エンポリ戦では7試合連続のスタメン出場を勝ち取った。
試合序盤は3-4-2-1のダブルボランチの一角、途中からトップ下でプレーするなど重要な存在として躍動。チーム最多となる5つのタックルを成功させただけでなく、味方に決定的なパスを通すなど中盤の要として奮闘した。
そして、88分にダニーロ・カタルディとの交代が告げられると、日本代表MFには本拠地スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマに集まったラツィオ・サポーターから盛大な拍手が送られた。鎌田もこれに手を叩いて応えている。
現地メディアの評価も高い。ラツィオ専門サイト『CITTACELESTE』で鎌田は、「非常に重要な試合で“主人公以上”の存在だった。自己記録の更新(タックルとデュエル勝利数)は偶然ではない。鎌田はラツィオの中心選手として、常に試合展開に関与していた」と紹介された。
また、『tuttomercatoweb』が「最高のプレーを見せた。オリンピコの観客も高く評価して拍手を送った。“謎の物体”だった時代はとうに過ぎ去った」、さらに『Laziochannel.it』も「小さなミスはあったものの、そのパフォーマンスは高く評価された。交代時の観衆の拍手は、日本人MFの働きがいかに高く評価されているかを示していた」と報道。辛口で知られるイタリア・メディアからも高い評価を受けていた。
今季のセリエAも残り2試合。5月20日のインテル戦、5月26日予定のサッスオーロ戦でも、ついにイタリアのファンとメディアに認められた鎌田のプレーに要注目だ。
(ABEMA de DAZN/セリエA)