【セリエA】インテル 1-1 ラツィオ(日本時間5月20日/ジュゼッペ・メアッツァ)
鎌田大地の勢いが止まらない。すでにセリエA優勝を決めている王者インテルを相手に、敵地でスーパーゴールを奪った。圧巻のパフォーマンスを見せ続けながら結果も残したことで、ファンも大歓喜の様子だった。
3-4-2-1システムの右シャドーで先発した鎌田が、32分に均衡を破った。ラツィオが自陣からのカウンターにトライすると、全体の押し上げに成功。しばらく敵陣の高い位置でのパス回しでチャンスをうかがった。
すると、中央からMFニコロ・ロヴェッラがドリブルで仕掛けて一気にスイッチがオンに。相手が寄せたギリギリで鎌田にボールを預けると、日本代表MFはワントラップで前を向き、ペナルティーエリア手前から細かいタッチから左足を振り抜いた。
逆足とは思えない強烈な低弾道シュートがネットに突き刺さり、鎌田が王者インテル相手に先制点を奪取。この試合で何度もチャンスを演出していた男が、自らゴールを奪ってみせた。
3節のナポリ戦(2023年9月2日)以来となる今季2ゴール目にサッカーファンも歓喜。SNSには「弾丸シュート」「今夜は冨安と鎌田がアベック弾」「インテル相手にエグい」「強烈な左のミドル」「ゴラッソだ」「鎌田大地ってやっぱり天才だわ。この天才を目覚めさせてくれた今の監督に感謝」「えぐいて」「あの狭いスペースでワンタッチで良い位置にボールを置きあれだけのスピードのシュートをコースを狙って打てる。技術がめちゃくちゃ高い」「かっけぇ」などのコメントが書き込まれるなど、大盛り上がりとなった。
ラツィオ入団1年目の鎌田は、マウリツィオ・サッリ前監督の下でベンチを温めたものの、3月にイゴール・トゥードル新監督が就任して以降はレギュラーに定着。このインテル戦では8試合連続のスタメンとなり、先制点まで叩き込んだ。
鎌田を72分にベンチに下げたラツィオは、87分にインテルのDFデンゼル・ドゥムフリースに同点ゴールを奪われて、試合は1-1のドロー決着となった。
セリエAはこれで37節を消化。最終節は5月26日で、ラツィオはサッスオーロと対戦する。
(ABEMA de DAZN/セリエA)