【ブンデスリーガ】ウニオン・ベルリン 2-1 フライブルク(日本時間5月18日/シュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライ)
身長173センチのフライブルクMF堂安律は、なぜ大柄な選手を相手にしてもヘディングでゴールを奪えるのか。解説者である元日本代表DFの安田理大氏が、ウニオン・ベルリンとのブンデスリーガ最終節で決めた堂安のゴールを解説。相手DFとの駆け引きから、空いたスペースに抜群のタイミングで飛び込む秀逸なプレーを称賛した。
フライブルクが1点ビハインドで迎えた85分、堂安が強烈なヘッドを決めた。カウンターの場面で、MFノア・ヴァイスハウプトがボールを持ち運ぶと、大外に待ち構えるFWヴィンチェンツォ・グリフォに預ける。右足でボールを持ち、中央をうかがったイタリア代表FWは、ボックス内に内巻きのクロスを送った。ボールはやや流れたようにも見えたものの、大外から堂安が突っ込んできた。DFの前に上手く入った日本代表MFは見事ヘッドで合わせて、同点ゴールを決めた。
このシーンで堂安と競り合ったのは、183センチのDFロビン・ゴゼンス。堂安は10センチの身長差がありながらも豪快にヘディングでゴールを叩き込んだ。
ABEMAで解説を務めた安田氏は、試合後の『Today’s Selection』のコーナーでこのシーンを解説。「(左からのクロスが上がる直前に)グレゴリッチュが相手DF2人の間に突っ込んでいく。それによって大きなスペースができます」と最初に、FWミヒャエル・グレゴリッチュの動きに注目した。
グレゴリッチュの動きによって、堂安はゴゼンスと1対1の状況に。ここでの堂安の駆け引きが、ゴールへのポイントとなったようだ。安田氏は次のように解説を続けた。
「クロスが上がるタイミングでも堂安選手は、まだ(ゴゼンスの)後ろにいます。ただ、クロスを上げる時に守る選手はどうしてもボールに目がいく。堂安選手は(自分を)見ていないことを確認してスペースを空けておいて、最後に相手の前に飛び込んでヘディングシュート」と一連の動きをコメント。前節と同様の形からのゴールに「動きが非常に洗練されていますね」と高く評価した。
このゴールで堂安は今季のブンデスリーガで7得点目。これはドイツ挑戦以降、1シーズンのリーグ戦では最多の数字となった。最終戦での白星を逃して10位となり、チームは来季の欧州カップ戦出場を逃したが、堂安自身は後半戦の主戦場が右ウイングバックながら30試合出場で7ゴール・2アシストの好成績を残している。
(ABEMA/ブンデスリーガ)