【WWE】RAW(5月19日・日本時間20日/グリーンズボロ)
仲間たちを励まし鍛えてきた熱血漢レスラーが、不利な場面で“美人レスラーの盾”を発動する暴挙。あまりに卑劣な行動に温厚な解説者も「サイテ―な男」と怒り心頭。ファンの間でもブーイングと波紋が広がっている。
因縁が続くチャド・ゲイブルとサミ・ゼインのシングルマッチが急遽決定。サミからベルトを奪うために、手段を選ばない“ダーティーなリーダー”に変貌したチャドが、いよいよ仲間を盾にする暴挙に出て会場から大ブーイングが巻き起こった。
長い間、仲間想いの熱血リーダーとして人気を博してきた”アルファ・アカデミー”のリーダー・チャドだが、トレーナーを努めるなど応援する対象だったサミが、インターコンチネンタル王者となってからは、妬みからか闇落ち男に変貌。さらに「陽気さ」がモットーだった”アルファ・アカデミー”の生徒たち、マキシン・デュプリ、戸澤陽、オーティスを事あるごとに叱責する嫌な上司に成り下がっている。
この日も反則介入に気が進まないメンバーたちに「俺の役に立て」と強要。チャドのゲスい行動に解説の堀江ガンツも「みんなの先生だったのに、なぜこうなってしまったのか…」と悲しそうなコメントを寄せる。
そんなチャドは、自らの形勢が不利になるとスルスルと場外へエスケープ。こともあろうか、紅一点のメンバーであるマキシンを盾にする「美人の盾」でサミの攻撃を防御。これには会場も「オーマイガー」と呆れた様子。堀江も「マキシンを盾にしましたよ…サイテーな男ですね。女性を盾にする先生って…」と怒りが収まらない様子だ。
ファンも「ひでえ」「姑息」とあまりにセコすぎるムーブに唖然。堀江はさらに「マキシンは昨日が誕生日なんですよ…こんな仕打ちがありますかね?」とあまりにも不憫な状況を訴え続けた。
試合では、なかなか悪の手に染まることができないマキシンと戸澤を、チャドが「お前ら出ていけ!」とセコンドから退去を命じ、残された“出来の悪い弟子”ことオーティスが嫌々ながら介入アシスト。チャドは受け組み付き式ジャーマン「ケイオス・セオリー」を決め勝利を挙げた。
ノンタイトル戦ながらチャドが宿敵からスリーカウントを奪取したものの、チームの雰囲気は最悪。今後のアルファ・アカデミーに暗い影を落とす結果となってしまった。(ABEMA/WWE『RAW』)