【AFCチャンピオンズリーグ】アル・アイン 5-1 横浜F・マリノス(日本時間5月26日/ハッザ・ビン・ザイード・スタジアム)
勝敗を分ける大きなターニングポイントとなった。AFCチャンピオンズリーグ決勝セカンドレグの前半アディショナルタイムに、横浜F・マリノスのGKポープ・ウィリアムが退場処分となったシーンが物議を醸している。
クラブ史上初となるACL優勝を目指す横浜F・マリノスが、敵地に乗り込んだ決勝セカンドレグ。ファーストレグでアル・アインを2-1で撃破し、引き分け以上でタイトル獲得となる状況だったが、前半に2失点を喫する苦しい展開に。ただ、40分にFWヤン・マテウスが個人技からネットを揺らして、2戦合計3-3のタイスコアに戻した。
しかし、前半アディショナルタイムにこの試合を分けたターニングポイントを迎えた。横浜F・マリノスはハイラインの裏を取られる。抜け出したFWソフィアン・ラヒミに対応するべく、GKポープがペナルティーエリアを飛び出してスライディングを敢行。しかし、このプレーでラヒミを引っ掛けて倒してしまい、主審はすぐさまレッドカードを提示した。
リプレイで確認すると、ポープとラヒミの膝が当たったか当たっていないか非常に微妙なシーン。解説を務めた水沼貴史氏も「(ポープは足を)引っ込めてますけどね。これはVARの対象にならないのかな?」とかなり微妙な判定との見解を示し、実際にVARチェックも入ったものの、決定的阻止によるポープ退場の判定は覆らなかった。
この判定にファンからは様々な見解が出ている。SNS上のファンは、「かかってなくね?」「接触してるか?」「ふざけたジャッジ」「シミュレーションだろ」「見れば見るほどシミュレーションにしか見えない」など誤審を疑う声と、「普通にレッド」「完全に赤。DOGSOの要件を満たしてしまっています」「GKの膝まで入っているし、相手選手も踏ん張ろうとしているので、シミュレーションにはならないと思います」という判定肯定派に分かれた。
退場者を出して数的不利になった横浜F・マリノスは、後半に入って悪夢の3失点。2試合合計3-6で悔しい逆転負けを喫した。
試合後、フラッシュインタビューに応じた横浜F・マリノスのハリー・キューウェル監督は、「アル・アインには優勝おめでとうと伝えたい。私の選手たちは90分間を通して頑張ってくれた」と両チームの健闘を讃え合う。しかし、「レフェリーによってかなり(試合を)崩されたのは事実」ともコメント。勝敗を分けたターニングポイントとなった退場シーンについては不満を示した。
(ABEMA de DAZN/AFCチャンピオンズリーグ)