過去に仕事でアフリカ大陸54ヶ国中、32ヶ国を巡った経験を持つ、お笑いコンビ「千原兄弟」の千原せいじが「紛争があったシエラレオネの国民の半数には腕がない」と衝撃発言。その腕を切り落としたのは、内戦の最前線を戦った少年兵たちだったという厳しい現実を語った。
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せいじが衝撃エピソードを語ったのは、元テレビ東京の高橋弘樹プロデューサーのYouTubeチャンネル「ReHacQ-リハック–」の5月26日深夜の生配信でのこと。同チャンネルには現在ABEMAで配信中の『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』に出演しているひろゆきも出演し、話題は千原せいじのアフリカでの体験、最近公表した出家、チュートリアル・徳井義実の脱税騒動の裏側などまでに及んだ。
『世界の果てに、ひろゆきを置いてきた』(2023)では、ひろゆき自身もアフリカを旅したが、すべて英語圏の東側の国々であった。フランスの旧植民地であった西側のアフリカに立ち入らなかった理由として「大体、フランス系(アフリカ)って、治安悪くて外務省から行くなって警告出ているところばっかりじゃないですか」とひろゆき。だが、せいじは、その区域にもコロナ前までは「全然(問題なく)行けたんですよ!」と自身の経験を語る。
その中でも、ゲリラが多く危険区域とされているシエラレオネにせいじが訪れた際、国民の半数が「腕がない人なんですよ」と振り返り、ひろゆきが「へえ、内戦で負けた側がみんな腕一本ずつないんだ」と驚くと、せいじは「いや、両方(の腕)です」と切り返した。この衝撃発言に、ひろゆきも「あ!両方ないの?!すげえなあ」と唖然とした表情になった。
同国では、ダイヤモンドの利権をめぐる内戦(1991年〜2002年)で負けた側の腕を切り落とす風習があったというのだ。
せいじいわく、紛争当初、切り落とすのは「片っぽだけだった」そうだ。だが、次第に最前線で戦う兵士の割合の多くを少年ゲリラが占めるようになり、「腕1本持って帰るより2本持って帰った方が、(少年兵をコントロールしている)ボスが喜ぶ」ということから、次第に両腕を切るようになったという。ひろゆきは「そっか。大人がやる時は『1本は残しておかないとその後作業したり生活したりとかができないから』っていう情が昔はあったんですね」と分析。それはやがて、両腕から「そのうち足も取るようになって」いったという。
その厳しく残酷な現状を見たせいじは、日本のボランティア活動に釘を刺す。「大学の卒業旅行とかで、中途半端な発展途上国に行って、一流商社に就職内定決まって。『私、ボランティア活動で頑張りました!』みたいな女子大生いるじゃないですか。『志望理由は(何もない環境でも)子どもたちの瞳がキラキラ輝いていたんで、私にも何かできることが…』とか言うてるドアホがいるでしょう。でも、シエラレオネの子どもらはね、目が完全に死んでますから!」と語気を強める。
その理由について、「みんな(シエラレオネの)少年兵は恐怖を消すためにシャブ漬けにされてている」と高橋弘樹プロデューサーもコメント。ちょうど当時の内戦の少年ゲリラだった世代が、現在では親になり子を育てる世代に。せいじは、「子どもの頃、人殺ししか学んでいない少年ゲリラだったお父さんお母さん」に育てられている現代の子どもたちのことを「大変やと思います」と心配した。
これを受け、ひろゆきは「そんなところにボランティアは行ってほしいですね!」とコメントすると、せいじは「そうなんですよ!ああいうやつら、そういうところ行かないんですよ、ジャイカも!そんなところに(支援は)ゼロ!」と憤り。「日本のテレビが入れたりするところって、安全なとこなんですよ!」と続け、「ほんまにやばいところは、『ここから一切カメラを回さないでくださいとか、カーテン閉めて外を見ないでください』と制御される。」と説明していた。