【FAカップ】マンチェスター・シティ 1-2 マンチェスター・ユナイテッド(日本時間5月25日/ウェンブリー・スタジアム)
イングランドを代表する赤と青のダービーマッチらしい熱いバトルが繰り広げられた。マンチェスター・ユナイテッドのDFリサンドロ・マルティネスとマンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーが、選手交代をめぐって一触即発の事態に。するとファンも「早く下がれよ」「突き飛ばしやがった」と場外乱闘を繰り広げた。
2シーズン連続となったマンチェスター・ダービーによるFAカップ決勝。リベンジに燃えるユナイテッドが、30分にFWアレハンドロ・ガルナチョ、39分にMFコビー・メイヌーのゴールで先手を取り、試合を優位に進めた。
迎えた試合終盤に一触即発の事態が起こる。73分、足を気にする仕草を見せていたリサンドロ・マルティネスが、交代でベンチに下がることに。アルゼンチン代表DFはゆっくりとピッチを去ろうとしていたが、早くプレーを始めたジェレミー・ドクが詰め寄って「早く下がれよ」とジェスチャーする。それでも歩みを速めないリサンドロ・マルティネスに対して、今度はウォーカーが近寄って胸を突き飛ばしたのだ。
やられたリサンドロ・マルティネスは、「何すんだよ」とばかりにウォーカーを睨みつける。一触即発のフェイスオフとなり、ここで主審が間に割って入ったが両チームともに選手たちがゾロゾロと集まり不穏な空気が流れた。
このシーンに対しては、選手同様にファンたちもヒートアップ。「早く下がれよ」「そりゃ怒るって」「露骨な時間稼ぎ」といったシティ・サポーターの声や、「やりやがったな」「突き飛ばしやがった」「手を出したらあかん」といったユナイテッド・サポーターの声が入り乱れた。
リサンドロ・マルティネスがピッチを出たことでようやく収まったが、ウォーカーは納得がいかなかったのか、その後も主審に詰め寄り抗議を続けるなど後味の悪さが残るシーンとなった。
ユナイテッドはシティの反撃を1点にとどめて2-1で試合終了。赤い悪魔が昨シーズン決勝のリベンジを達成し、8年ぶり13回目のFAカップ優勝を果たした。
(ABEMA de DAZN/FAカップ)