【WWE】KING &QUEEN OF THE RING(5月25日・日本時間26日/サウジアラビア)
160キロと96キロ2人まとめてジャーマンでぶん投げる衝撃シーンに会場騒然。「行くのか?」「うわ」「やばい」と緊張が走るなか、元オリンピアンのレスラーが背後に256キロを楽々と投げきるシーンに会場からは割れんばかりのどよめきが起きた。
サウジアラビアで開催されたWWEのプレミアム・イベント「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」で、インターコンチネンタル王者・サミ・ゼインと挑戦者ブロンソン・リード&チャド・ゲイブルによる因縁のトリプルスレット戦が行われた。ここ数カ月タイトルを巡り、骨肉の争いを繰り広げてきた3人だが、この試合で2人同時にジャーマンでぶん投げる三つ巴戦ならではの豪快な技も飛び出した。
序盤はレスリングベースの技巧派チャドが、リードをアンクルホールド地獄で攻めまくる場面で、サミがチャドにもアンクルを決める「数珠つなぎ」や、リードが2人まとめてバックフリップを決める場面では、解説の堀江ガンツが思わず「鏡もちみたいですね…」と大迫力のヘビー級の攻防に舌を巻いた。
そんな中、驚きのシーンは中盤に訪れる。サミとチャドのエンドレスなスープレックス合戦が続くなか、そこにリードも参戦。チャドをジャーマンの体勢に入ったサミの背後をリードが取るがチャドがエルボーを連発し脱出。するとスルリとリードの背後にまわり2人まとめて投げっぱなしジャーマンスープレックスでぶん投げた。
160キロのリードと96キロのサミと合計250キロを持ち上げる無謀なジャーマン。チャドが後ろでクラッチした状態でファンからは「行くのか?」「うわ」「やばい」とざわめきが起きたが、元オリンピアンのチャドは躊躇なく2人をリフト、最前列のサミはいつもよりも角度がついた体勢で頭から真っ逆さまに叩きつける。決まった瞬間には、この技のオリジネーター新崎人生とアレクサンダー大塚の徳島県出身コンビの合体技「眉山」を口にするコメントも並んだ。
試合は弟子オーティスの試合介入を促していたチャドが、オーティスのクローズラインの誤爆を被弾してダウン。そのスキにリング上に戻ったサミがリードを「ヘルパキック」で仕留めIC王座を防衛に成功した。(ABEMA/WWE『KING &QUEEN OF THE RING』)