いよいよ日本時間6月2日に迫る今シーズンのチャンピオンズリーグ決勝。1996-1997シーズン以来2度目の優勝を目指すドルトムントと、2シーズンぶり15回目の王座奪還を目指すレアル・マドリードが、イングランドの聖地・ウェンブリーで激突する。
【映像】「殺し屋メッシ」のゴラッソ→マイク蹴り飛ばしの一部始終
欧州ナンバーワンクラブを決めるCL決勝では、数多くの伝説のゴールが生まれてきた。そのうちの1つは、“リオネル・メッシ”という存在感を改めて思い知らされるモーメントになった一発だ。
2010-2011シーズンのCL決勝、イングランドのウェンブリー・スタジアムで開催されたバルセロナvsマンチェスター・ユナイテッド。27分にバルサがFWペドロ・・ロドリゲス、ユナイテッドが34分にFWウェイン・ルーニーがゴールを挙げる拮抗した展開となった。
迎えた54分、「これぞメッシ!」と言えるゴラッソが決まる。バルサが敵陣でパスを繋ぐ中、MFアンドレス・イニエスタからの横パスを受けたメッシが、突如としてドリブルを開始。相手が寄せてくる前に左足を振り抜くと、低空弾道のシュートがゴールネット右隅を揺らした。たしかにユナイテッド守備陣は一瞬反応が遅れた。その隙を見逃さなかったメッシが「0から1」を生み出すスーパーゴールを叩き込んだのだ。
勝ち越しゴールが決まると、メッシは感情を爆発させる。ユニフォームのエンブレムを握りしめて爆走し、しまいにはコーナーフラッグ付近にあったマイクや看板を蹴り飛ばす。クラブ愛が十二分に伝わる一撃にはもちろんチームメイトも大興奮で抱擁していた。
70分にFWダビド・ビジャが華麗なダメ押し点を決めて3-1で勝利したバルサがビッグイヤーを獲得。ユナイテッド守備陣の要だったリオ・ファーディナンドは、後に「メッシは殺し屋だった。ロナウジーニョも非現実的で変幻自在なマジシャンだった。しかし、メッシは全てができるだけではなく、最後には常にゴールやアシストを記録する」とコメントし、メッシに最大級の賛辞を送っている。
奇しくも2023-2024シーズンのCL決勝は当時と同じウェンブリー・スタジアムで開催されるだけに、メッシのゴラッソはSNS上では再び脚光を浴びている。はたして、今シーズンのファイナルでも再び歴史に残るゴールは生まれるのか。目が離せない。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)
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