南米を旅する東出昌大とひろゆきが、ペルーでたこ焼き屋台とカフェを営む日本人男性に遭遇。たこ焼き屋台の最高月収は約60万円など、リアルな暮らしぶりが紹介された。
6月1日(土)夜9時より、『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』がABEMAにて放送された。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆき(西村博之)を、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?そんなテーマのもと、アフリカ・ナミビアの砂漠に置き去りにされたひろゆきが、アフリカ大陸を横断する旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。その第2弾となる本作では、前回ひろゆきの旅のパートナーを務めた東出昌大が、エクアドル・プラタ島に置き去りにされ、南米を横断する旅に出発。ひろゆきは2日目から合流した。なお、使って良い移動手段はローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本的に陸路のみとなっている。
南米旅7日目、東出ら一行はペルー第3の都市・トルヒーヨに降り立った。この街で偶然出会ったのが、たこ焼き屋台とカフェを営む日本人の工藤さんだった。日系ペルー人の妻を持つ工藤さんは、日本で勤めていた会社を辞め、妻の出身地に移住。昨年3月から店を始めたのだという。そんな工藤さんが作るたこ焼きは、6個入りで8ソル(約320円)。かつお節のトッピングはなく、小麦粉もペルー産のため、日本のたこ焼きとは多少異なるものの、実食した東出は「これはこれですごいうまい」と絶賛。ひろゆきも「外側がカリッとして中はトロッとしている。出汁の味がちゃんと出ている」などと感想を語り、気に入った様子だった。
その後、東出らは工藤さんが営むカフェ「スタンド910」を訪問。工藤さんの妻、けい子・ソフィアさんと長女のあきちゃん、アルバイトスタッフの皆さんが出迎えてくれた。ソフィアさんは1歳から31歳まで日本に滞在。日本語ペラペラのソフィアさんだが、両親は日本語を話すことはできず、テレビを見て学んだのだそう。「私の日本語の先生は志村けん」と話していた。
たこ焼き屋台を店じまいし、工藤さんが戻ってきたところで、東出とひろゆきは工藤ファミリーと夕食へ。食事をしながら、ひろゆきがたこ焼き屋台の売り上げを聞くと、「良い時は日本の給料を超えるぐらい」と工藤さん。多い月で約60万円を売り上げると言い、ひろゆきが「日本の自動車会社の給料より高い?」と尋ねると、「高い時も全然」とのこと。そんな工藤さんファミリーが暮らす家は、3LDKで家賃8万ほどだという。
その後、工藤さんはペルーに住んで1年ほどになるものの、マチュピチュに行ったことはなく「ペルーを全然知らない」と告白。「毎日朝から買い物に行って仕込みして、夜は売って寝てみたいな仕事のルーティン」と日々の生活を明かし、「雇われていた時とは違って、今はやればやるほど自分のため。やっぱりやりがいはあります」と充実感をにじませた。この工藤さんの発言を受け、「自営業の家の方が幸せそうな気がするんですよね」とひろゆき。この意見に東出も「日本人は働きすぎますよね」と共感し、日本人は「真っ当に生きなければならない」という意識が強いという持論を展開。「世界中まわって多くの人たち見ていると、いっぱい命があるじゃないですか。みんな人生ではあるんだけど、野垂れ死ぬような人だっているし、命ってそんなに重くないんだなと思うんですよ。日本に住んでいると真っ当にちゃんと人生を歩むし、そうあらねばならないみたいな。いや、違っていいんだよみたいな」と熱く語った。
すると工藤さんは「屋台で売っていると、(お客さんで)左手の動かないベネズエラ人が来るんですけど」と切り出し、こんなエピソードを披露した。ある日、そのベネズエラ人が「今日めっちゃキャンディ売ったんだよ」ととても嬉しそうに話してきたので、何個売ったのか尋ねると、たったの10個と判明。キャンディを売って得たお金で、ハンバーガーやたこ焼きを食べる気だったようだが、これらを購入できるほどの稼ぎとは思えない。それでもそのベネズエラ人は、とても楽しそうに生きているのだという。工藤さんは「すごい動物らしいというか。日本人にはない感じがすごく楽しいですね」としみじみ話していた。