【WWE】RAW(5月27日・日本時間28日/サバンナ)
日本人女子レスラーが、トップロープから飛んで腹と顔を同時に踏みつける無慈悲な“フットスタンプ”を敢行。その高い打点と相手がマットに叩きつけられバウンスする破壊力に会場がどよめいた。
カイリ・セインとライラ・ヴァルキュリアが対戦。“ダメージCTRL”のメンバーを次々と倒してきた新人ライラにカイリを投入する非常事態。そんななかカイリが、次々と必殺技を披露しファンを沸かせた。
「RAW」移籍後、負け続きの悪女軍団“ダメージCTRL”だが、特に先月WWEドラフトで昇格したばかりのライラは、メンバーのダコタ・カイに勝ち、さらにリーダーのイヨ・スカイから金星を挙げるなど早くも“ダメコン・キラー”として頭角を現しつつある。アスカの離脱で層が薄いなか、最後の砦・カイリがシングル戦に出陣し巻き返しを狙う重要な試合だ。
今「RAW」で最も勢いのある超新星に対し、カイリはトップロープに登るとロープに全体重を預け揺らす老獪な仕掛けから、連戦で痛めている肋骨にエグいキックを叩き込むと、反則のグーパンチ連発。さらに「カットラス(裏拳)」「スライディングD」と得意技を連発した。
さらにエプロンで、悲鳴をあげるライラの脇腹に集中攻撃を加えロープの反動で思いっきりジャンプしてのボディ踏みつけで、「ハッハッハ〜」とドSな笑顔+ドヤ顔でカメラに向かってアピール。
この攻撃に飽き足らず、トップロープでの攻防でライラをトップコーナーに逆さ吊りにすると宙に浮いた相手目がけて高さのあるダイビングフットスタンプ「マリンスパイク」を顔面とボディに叩き込む。ボディから顔面にかけて踏みつけられたライラは、マットに叩きつけられバウンスしてダウン。タッグ戦よりもバリエーションある技を連発するカイリにファンからも「今日のカイリいい感じだ」「いいねえ」「インセイン行け!」と期待値が高まるが、思わぬ落とし穴が待っていた。
「マリンスパイク」をライラにキックアウト直後、勝負を決めるべくカイリがさらに追撃の「インセイン・エルボー」を狙うと、ライラがカウンターキックで撃墜。“勝利の方程式”をあっさり破ると、悶絶するカイリを横十字で丸め込みカウントスリーを奪い勝利をかっさらった。
試合内容としては終始カイリのペースだったが、肝心のフィニッシャーを破られ無念の逆転負け。これでダコタ、イヨに続きカイリまでライラに土をつけられたことでメンバーが全敗。劣勢が続く”ダメージCTRL”に厳しい現実が突きつけられた。(ABEMA/WWE『RAW』)