試合前に逃亡したドタキャンラッパーが、禊のリングで驚きの進化を披露。因縁の相手に剛腕を一閃、被弾の相手が“半失神”状態で足が踊るフラフラ状態に追い込んで圧勝。朝倉未来が「面白かった」と興奮気味に話した。
6月2日に東京・アリーナ立川立飛で開催された『Breaking Down12』で、SATORUとてるが対戦。試合は中盤、カウンターで右ショートをコンパクトに当てたSATORUがてるを千鳥足にさせて判定で完勝。朝倉未来も「面白かった。強くなっている」とその実力を認めた。
ブラジルの悪道と安保瑠輝也chの鉄拳男、BDでも前代未聞だった「海外逃亡バックレ事件」の因縁の対戦が遂に実現した。
ブラジル出身で足利在住のギャングスタラッパー。傍若無人なキャラで注目を集めたSATORU。ドタキャン＆ブラジル逃亡事件はファンの記憶にも新しいところだ。SATORUは「何者かに襲撃された」と主張し試合を回避。一度は“出禁”を宣告されるが自ら「狂言」を認め1年半ぶりに復帰、前回のすっぽかしに怒り心頭のてるとの因縁対決に臨んだ。
開始とともに互いの恨みをぶつけるような激しい打ち合い。ヒザの連打とフレームを生かした猛攻を見せるSATORUに、被弾したてるの額から血が滴り落ちる場面もみられる。
開始30秒、フルスイングで仕留めにかかったてるに対し、SATORUが右カウンターを一閃。これをまともに被弾したてるは、足元がフラフラでダンシング状態に。それでもてるは歯を食いしばりぐっとダウンを堪える。ニアダウンに気を良くしたSATORUは手を前に差し出し「やったった」アピール。生々しいケンカマッチにファンから「すげえバチバチやん」「SATORU強いな」「これぞブレダウ！」と盛り上がりを見せた。
残り15秒、てるが反撃の猛攻を放つとSATORUは冷静にクリンチで対処する冷静な一面を見せつつ、てるのオーバーハンドの嵐をくぐり抜けて勝利確信。両手をあげアピールする相変わらずの悪道ぶりを見せつけた。グラつかせたシーンもあり5組のジャッジ全員がSATORUを支持。解説の朝倉未来もこの試合について「面白かったですね。強くなっている」とかつてのドタキャン仮病男を評価。実況陣からも、パンチの打ち分けやヒザなど技のバリエーションも含めしっかりとした成長を見せたSATORUへの高評価の声が多かった。
