“因縁対決”とも言われた安保瑠輝也とスダリオ剛がついにリングで対決。急遽ラウンド数が増やされるという「熱戦」が繰り広げられた。
【結果速報】Breaking Down12(ブレイキングダウン12)結果・速報・対戦カード・大会情報
2日、朝倉未来がCEOを務める、1分間最強を決める格闘技大会『BreakingDown12』が東京・アリーナ立川立飛で開催。第23試合メインイベントで安保瑠輝也とスダリオ剛がキックルール無差別級スペシャルマッチ(1分3R)で対戦し、安保が5-0の判定勝ちをおさめた。
前日計量では安保が81.0kg、スダリオが125.20kgと、体重差は約45kgと開きがあったが、安保は「45kgだろうが1分3Rだろうが普通そんなん負けへんくないですか。でも俺、負かすから。そうしたら格闘家として次の試合組まれにくくない?自分本人もやりにくくない? 俺はそれを実現させます」と宣言していた。
1Rのゴングと同時に安保が素早い左ハイキック。その後も二段蹴りを見舞うなど、手数の多さではやはり安保に分がある様子。それでも「効いてない」とばかりスダリオは首を横に振る。2R、スダリオは前に出て圧力をかけるも、安保は前蹴りなどで自分の距離で戦う。そしてラストラウンド、より力強く攻撃を繰り出す安保だったが、決定打には至らず。
「延長はない」というルールだったが、急遽朝倉が「もう1ラウンドいきましょう」と決め、最後の1分に突入。ここでスダリオの左ジャブが安保の顔面を捉え、後ろに下がる。目の下を切りながらも、安保は攻撃をやめず、終始良い印象を与え5-0で判定勝利した。
マイクを持った安保は「メインイベントということもあってぶっとばそうと思ったけど(スダリオは)テクニックがあった。因縁から始まってやった試合だけど、スダリオ選手、戦ってくれてありがとうございました。いろんな格闘技ファンから批判もいろいろ言われるけど、俺はブレイキングダウンが大好きです」と語りリングを降りていった。
現役プロ格闘家でもある、安保とスダリオによる注目の一戦。対決することになった発端は昨年4月にさかのぼる。安保がRIZINに初参戦するにあたり、会見で「MMAは床でゴロゴロしてつまらない」と発言。それにスダリオは激昂し、SNSで安保と舌戦を繰り広げていた。一度は和解する動きもあったが、その後、安保が電話で口喧嘩した動画を公開し、「スダリオと体重無制限でBreakingDownで戦う」と宣言するなど、根深い因縁ができていた。
5月上旬に公開された『BreakingDown12』オーディション動画では、二人が再び対峙。安保が「俺と試合がしたいんか?それとも外でしばきたいんか?」と聞くと、スダリオは「試合したいけどRIZINの契約の問題でできないから」と答え、朝倉が「僕が榊原さんに言えば出られると思いますよ」と提案していた。
朝倉は、「めちゃくちゃ目玉ですよね。でも僕が組んだというよりは二人が喧嘩して、一番数字が集まる“場所”に出てきたっていう感じ」とコメントしていた。