南米ペルー・ワラスの街で、ひろゆきらが出会ったオスカルくんという青年は、有名になってお金を稼ぎたいという理由から、サッカーの試合に乱入したことがあると語った。迷惑系YouTuberのような行動に、彼を駆り立てたものは何だったのか。明かされた壮絶な生い立ちに、ひろゆきが複雑な表情を見せる場面があった。
【映像】「父親に認知されず…」迷惑系YouTuber・オスカルくんの過酷な生い立ち
6月2日(日)夜9時より、『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』がABEMAにて放送された。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆき(西村博之)を、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?そんなテーマのもと、アフリカ・ナミビアの砂漠に置き去りにされたひろゆきが、アフリカ大陸を横断する旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。その第2弾となる本作では、前回ひろゆきの旅のパートナーを務めた東出昌大が、エクアドル・プラタ島に置き去りにされ、南米を横断する旅に出発。ひろゆきは2日目から合流した。なお、使って良い移動手段はローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本的に陸路のみとなっている。
ペルーで迎えた南米旅8日目の夜。東出ら一行は、ワスカランのふもとに位置する街・ワラスの公園で、オスカルくんという20歳の青年に声をかけられた。タクシー運転手をしているという彼は「インカの温泉に行かないか?」と提案し、一行もこれを承諾。翌日、ひろゆきらはオスカルくんが運転する車で、チャンコス温泉へ向かった。
行きの車中でオスカルくんは「どうやったら有名人になれるの?僕もマサ(東出)みたいに有名になりたいんだ」と切り出し、「有名になりたくてサッカーの試合に乱入したこともあるよ」と告白。オスカルくんはタクシー運転手のほかに、輸入品の販売業も行っており、「有名になれば商品も売れる」と考えたのだという。オスカルくんは「元々0だったフォロワーが2000まで増えたよ」と嬉しそうに話していたが、サッカー試合への乱入は、決して褒められた行為ではない。ひろゆきは「すごい…迷惑系YouTuberだ」と驚きつつ「でもその方向、合ってるのかな」と疑問を口にしていた。
オスカルくんはひろゆきらと一緒に、チャンコス温泉を満喫。東出の肩に乗って温泉へダイブするなど、大はしゃぎしていた。チャンコス温泉を後にした一行は、食事をするため、街へ戻ることに。車を運転するオスカルくんに、豊川ディレクターが「彼女はいますか?」と尋ねると「今は彼女はいないよ」とのこと。仕事が忙しく、4ヶ月前に別れてしまったのだという。そしてこの会話を機に、オスカルくんの現在の生活や生い立ちが、少しずつ明らかになっていく。
普段はリマで仕事をしながら、大学に通っているというオスカルくん。現在は学校が休みのため、家族が暮らす祖母の家に帰ってきているようだ。彼が見せてくれた家族写真には、母親と2人の弟、妹、祖母、叔父の姿が写っていた。父親と一緒に住んでいないことについて、ひろゆきが尋ねると、オスカルくんは「父さんは僕を認知してくれなかった。父さんから虐待も受けていたんだ」と告白。さらに「一度父さんと道端で会って、母さんが『これがあなたのお父さんよ』と言ったけれど、父さんは見向きもせずに帰って行ったよ」と父親と偶然会った際のエピソードも語った。
父親からひどい仕打ちを受けながらも、家族思いの青年に成長したオスカルくん。12歳から靴磨きとして働いていたと言い、現在の収入の使い道について「大学の学費や家賃を自分で払っているんだ。残ったお金はこっちの家賃と、弟たちの学費のために送っているよ」と説明。さらに「いつかはちゃんとした職に就きたい。親や弟たちを助けるために頑張りたいんだ」と吐露した。
オスカルくんの身の上話を聞き、ひろゆきが「そう考えると迷惑系YouTuberをやっている人たちにも、いろんなバックグラウンドがあるのかもしれないですね」としみじみ口にすると、豊川ディレクターも「仕方なくお金を得るために、考えつく限りのことをがむしゃらにやってると…」と想像を巡らせた。
オスカルくんと親睦を深め、出会いに感謝する一行だったが、車内ではこんなやりとりも。豊川ディレクターが、昨夜公園でオスカルくんに声をかけられた時の話を持ち出すと、「輩かと思いました」とひろゆき。さらに「クスリ買わないか?とか言われないかと」と売人疑惑まで抱いていたことを明かしていた。