【国際親善試合】イングランド 3-0 ボスニア・ヘルツェゴビナ(6月4日/セント・ジェームズ・パーク)
“スリーライオンズ”が欧州初制覇に向けて視界良好だ。エースFWハリー・ケインが、ボスニア・ヘルツェゴビナとの親善試合で1ゴールをマーク。味方が放ったシュートがチームメイトに直撃するも、イングランドを代表するゴールハンターが抜け目ない動き出しから豪快にネットを揺らした。
6月14日に開幕を迎えるEURO2024を前に、各国代表が親善試合を実施。大会前最後となる強化の場を迎えた。
ニューカッスルの本拠地であるセント・ジェームズ・パークにボスニア・ヘルツェゴビナ代表を迎えたイングランド代表は、控えメンバーを中心にスタート。前半こそゴールを奪えなかったが、60分にMFコール・パーマーのゴールで試合が大きく動くと、61分からエースのケインを投入。すると見違えるような攻撃を構築し、85分にはDFトレント・アレクサンダー=アーノルドがネットを揺らして2点リードで試合終盤を迎えた。
注目のシーンは89分だった。左CKの流れからMFジャック・グリーリッシュが2人を欺くスルーパスを配給。ポケットに侵入したジェームズ・マディソンを経由して、マイナスの折り返しにジャロッド・ボーウェンが合わせた。完璧な崩しかと思われたが、このシュートは味方のDFエズリ・コンサに直撃。しかし、このこぼれ球にいち早く反応したゴールハンター・ケインが、ディフェンダー2人よりも早く反応して左足で押し込んだ。
SNS上では「ケインが入ってからイングランドの攻撃がガラッと変わったな」「やっぱりこのチームはケインなんだよな」「さすがケイン!混戦でも決め切る」「ユーロが楽しみだな」など、ケインを称賛するコメントが多く見られた。
イギリスメディア『SKY Sports』は10段階評価で「7」をつけて「イングランド代表63ゴール目を祝った。パーマーのPK直後、ケインが投入されると相手チームは殻に閉じこもった。しかし10分間で2つのチャンスを作るなど、バイエルンブルーの兆候は見られなかった」と、ケインに高い評価をつけている。
今シーズン、アカデミー時代からプレーしたトッテナムを離れてバイエルンに移籍。初のブンデスリーガながらも、36ゴールで得点王を獲得するなど輝かしい成績を残した。しかし、チームはレヴァークーゼンの後塵を拝して11連覇でストップ。タイトルを望んで移籍したケインにとっては、悔しさが残るシーズンとなった。
一方で今夏のEURO2024ではイングランドが大会の大本命と見られている。イギリスブックメーカーである『William Hill』、『Ladbrokes』などはこぞってイングランドを優勝オッズの1位としている。誰よりもタイトルを望む男が、イングランドを初の栄光に導くことができるか。スリーライオンズの初戦・セルビア戦は日本時間6月17日4時にキックオフする。
(ABEMA de DAZN/国際親善試合)