【WWE】RAW(6月3日・日本時間4日/ハーシー)
ユニットの看板美女レスラーに師匠が「ひざまづけ」と土下座を強要する事態に会場のファンが大ブーイング。もはや“先生”とは呼べない卑劣な行動の数々に、一番弟子の”心優しき大男”が怒りの表情で立ちはだかり一触即発。場外に転落した美女レスラーをお姫様抱っこして退場すると、会場が大歓声に包まれた
【映像】場外に転落して「お姫様抱っこ」で運ばれる美女レスラー
リングでどんどん陰湿ないじめのような行動がエスカレートするユニット”アルファ・アカデミー”に新展開。突如、人格が変貌して“パワハラ教師”となった熱血先生ことチャド・ゲイブルに、「心優しき大男」のオーティスが反旗。仲間を守る漢気あふれる行動に称賛が相次いだ。
かつてはマキシン・デュプリ、オーティス、戸澤陽の3人を熱い指導で勇気づける”漢気メンター”だったチャドだが、ある日突然ネチネチとダメ出ししたり、反則の手助けを強要するなど、パワハラ男に大変貌。ここ数カ月の行動は目に余るもので、ファンの間でも物議を醸していた。
この日もチャドと抗争を繰り広げるサミ・ゼインが、3人のマインドコントロールを解くべく訴えかけるも煮えきらない状態。その後、生徒たちをおとりにチャドが背後からサミを襲撃する卑劣極まりない行動に大ブーイングが起こった。
チャドはサミを抑えてオーティスに「お前がやれ」と指示。「本当はこんな卑怯なことはやりたくない…」という表情のオーティスにチャドからの理不尽な張り手と今週も嫌な空気が流れる。
仲間の戸澤やマキシンも止めに割って入るが、こともあろうかマキシンに「やめてほしかったら、ひざまずいてお願いしろ!」と土下座を強要する始末。マキシンがヒザをつき「もうやめてください」と懇願する最悪の展開となった。
あまりにも酷い場面を目の当たりにした観客からは大ブーイング。実況の清野茂樹アナウンサーは「アルファ・アカデミーは真っ黒な学校です」とキッパリ。解説の「週刊プロレス」井上光記者も「これはブラック企業なんですかね」と呆れた様子だ。
その後、反抗へ怒り心頭のチャドが「お前ら2人とも出ていけ」と退場命令。戸澤とマキシンをかばうようにオーティスが立ちはだかりチャドと対峙するなど一触即発状態に。観客も「そろそろキレてもいいだろう」とオーティスに反旗を翻す応援コールが起こるが気の弱さが災いして反抗はここまで…。
その後の乱闘で負傷した戸澤を背中に背負い込み、マキシンをお姫様抱っこで抱え退場したオーティスは、チャドの卑劣な行動に最後の我慢を失したように見えた。ファンからは2人のレスラーを軽々と持ち上げる“心優しき大男”に拍手が送られた。
明らかに理不尽な教師チャドの行為に対し、オーティスの怒りが爆発するのは時間の問題。なかなか煮えきらない展開にファンからも「洗脳が強すぎる」「オーティスなんでだよ〜!」「いつまで引っ張るんだろう」など、もどかしさが伝わるコメントも相次いだ。(ABEMA/WWE『RAW』)