【国際親善試合】イングランド 0-1 アイスランド(6月8日/ウェンブリー・スタジアム)
EURO初優勝を目指すイングランドにとっては、ヒヤリとする瞬間だった。シュートブロックに入ったDFマーク・グエイの顔面に強烈なシュートが直撃。その場に倒れ込み脳震とうが心配されたが、プレーに復帰して終了のホイッスルまでピッチに立ち続けた。
前回のボスニア・ヘルツェゴビナ戦から8選手を入れ替え多くの主力選手たちを起用するなど、EURO本大会に向けた本気モードで最後のテストマッチに臨んだ。
しかし12分に失点するなど苦しい立ち上がりとなるなか、70分には衝撃のシーンを迎えた。この試合で先制点を決めていたMFヨーン・ソルステインソンが左サイドからカットインして右足を振り抜く。これに対して、ブロックに入ったグエイの顔面に弾丸シュートが直撃。グエイはその場で大の字に倒れ込み動けなくなってしまった。
スタジアム騒然の出来事に、SNSではファンたちも「大丈夫か?」「騒然としてるな」「えっ、動かないんだけど」と驚く。さらに「グエイ離脱したら終わりですよ」「離脱はまずい」といった声や「立ち上がれないな。大丈夫か」「脳震盪かな?無理しない方がいいな」「ここは無理しないほうがいい」と心配の声も上がった。
ピッチ上で治療を行ったグエイは、その後自分の足で立ち上がると、一度はサイドラインを出て再度ドクターのチェックを受ける。すると問題ないとのことで、プレー再開。終了のホイッスルまでピッチに立ち続けた。
イギリスメディア『SKY Sports』はグエイに10点満点中、チーム最高タイの7点をつけた。寸評では「イングランド守備陣における唯一の明るい点。大会中にマグワイアの後任としての地位を固めるだろう。相手のフィジカルにうまく対応し、ボールを扱い、必要な時に勇敢なブロックを見せた」と高評価となった。
イングランド代表のセンターバックでは、ジョン・ストーンズが当確。本来はハリー・マグワイアがその相棒を務めるが、怪我の影響で今大会のメンバーから落選。またルイス・ダンクも負傷を抱えていることから、アイスランド戦はベンチ外に。
そこで圧巻のパフォーマンスを見せたグエイだけに、何事もなく試合を終えられてホッとするイングランドのファンも多かったことだろう。
(ABEMA de DAZN/国際親善試合)