【WWE】SMACKDOWN(6月7日・日本時間8日/ルイビル)
5月のWWEドラフトで昇格後、負け続けているのに評価を上げている29歳の“逸材”イケメン・ヒールレスラー。実況陣は「度胸があり、受けっぷりがいい。伸びしろ十分」と超新星の魅力を語ったが、悪役らしい豪快なやられっぷりが話題となっている。
【映像】狂気の一撃に悶絶の瞬間
話題のシーンは、29歳の注目株カーメロ・ヘイズがLAナイトと対戦したシングルマッチで起きた。昇格後、コーディ・ローデス、ランディ・オートンなど次々と超スーパースターとの対戦するも全敗中のヘイズだが、内容以上に関係者の心を打つのがその「豪快なやらっぷり」。
WWEドラフトで昇格を果たした日にノンタイトル戦ながら統一王者コーディと対戦し、その厚遇ぶりが注目されたヘイズ。その後も敗戦続きとはいえいずれも格上との対戦で、爪痕を残し続けてきた。実況の塩野潤二アナウンサーはヘイズについて「度胸がある」と評価、解説の堀江ガンツ氏も前述のコーディとのデビュー戦について言及し「いきなり(王者の必殺技)クロスローズを放とうとした強心臓の持ち主」と、新人らしからぬ戦いぶりを評価した。
そんなヘイズが最近ご執心なのが「SMACKDOWN」で随一の人気を誇るLAナイト、度重なる挑発が実り直接対決が実現したが、やはりスーパースターの壁は高かった。試合開始とともに、LAナイトの十八番、テーブル連続攻撃の洗礼を受けると、場外乱闘からテーブルを超えるショルダースルーでテーブルの角目掛けて豪快に激突し、豪快に硬い角に腰を打ち付け悶絶する。
スローリプレーでは実況中のアナウンサーとあわや交錯のヒヤリとする場面、ファンもヘイズの派手なぶっ飛ばされシーンに「バウンドしたな」「はずんだぞ」「ボヨンってなった」など、その躍動感あるや過剰なバンプに反応する。
負けはこんでいるものの、あくまでもグランドステージでのこと。実況陣もオートンとの死闘などを例にあげ堀江氏が「大物相手に善戦している、昇格後スタートダッシュに成功した」、塩野アナも「嗅覚がいい選手・まだ29歳、伸びしろも十分」と語った。
ヘイズは、レジェンドレスラー、“HBK”ショーン・マイケルズの秘蔵っ子としても知られており、実力は折り紙付き。テーブルでの豪快な転倒シーンに代表されるように堀江氏は「カーメル・ヘイズはやられっぷりもいい」と受けの部分も大絶賛する。番組でも師匠マイケルズの「体格的に劣っているぶん他の選手よりも全てにおいて優れていなければならない」との言葉を紹介したが、その帝王学をしっかりと習得しており、今後のさらなる活躍が期待される選手だ。
この日はLAナイト丸め返しに撃沈。今回も試合には敗れたが、負けるたびに評価をあげる不思議なポジションを確保しつつある。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)