雛形あきこ
【映像】“天気痛”対策がされた雛形あきこの自宅
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 「本当に立てなくて、ずっとグラビアをやっている部屋で休ませてもらった時がありました」タレントの雛形あきこ(46)が30年以上前から悩まされている“天気痛”について告白した。

【映像】“天気痛”対策がされた雛形あきこの自宅

 “天気痛”とは、天気の影響で、体調が悪化することをいい、主な症状としては、頭痛や肩こり、関節痛など。国内の潜在患者は1000万人以上とも言われている。

 「夏になる前が私はあんまり好きじゃないです。台風が多いことと、あと天気(が悪化する)。気圧も大きく変わることが多いから」と語る雛形。本格的な雨や台風のシーズンを前に知っておきたい“天気痛”、そして雛形の天気痛との向き合いに迫る。

 1992年、中学2年生の時に女優として芸能界デビューを果たした雛形あきこ。その後は、グラビアアイドルや歌手、バラエティー番組『めちゃ²イケてるッ!』に出演するなどマルチな活躍を見せてきた。

 そんな雛形をデビュー当時から苦しめているのが“天気痛”だ。

雛形「天気ももちろんなんですけど、気圧が急激に変わる時が痛いという感じです。晴れたりするときも痛くなるんです。気圧って悪くなる時じゃなくても変わっているので、天気が良くなったり、すごく遠くの方で台風ができた段階でも影響はあって、東京に雨が降ってなくても、沖縄の方で台風ができていたらもう痛くなっていて、台風が温帯低気圧に変わりましたよって言われても、気圧はやっぱり変わっているので、痛かったり。雨がずっと降っている状態になっていたら、逆に安定しているので痛くなかったり。本当に気圧です」

 この天気痛は、どのようなメカニズムで起きるのか。日本で最初に天気痛外来を立ち上げ、雛形の治療も行なった佐藤純医師に聞いた。

佐藤医師「天気のくずれっていうのは何が一番大きいかというと、気圧の上下変化なんです。内耳と呼ばれるところに気圧センサーがあって、そのセンサーが気圧の変化を感じとります。そうすると、それが視床下部というところに上がって脳、全体に変化が行き渡ることで脳の方から自律神経の指令を出してきます。通常のものよりも、刺激が強かったりすると自律神経のそのバランスが崩れることによって、頭痛が出たり、それから体調が崩れる」

 佐藤医師によると、天気痛を発症しやすい人の特徴は、よくめまいがする人や車酔いをする人などだという。

 雛形は自身の症状について「基本は頭痛なんですけど、前が痛くなる方が多いです。前頭葉というか目の近くというか、前が重くなるというかっていうのが多いんですけど、ひどくなると明かりがチカチカするようなのが見えたりとか、気持ち悪くなったり、ひどい時はそういう時もあります」と語る。

「当時はすごく忙しいから痛くなったんだと思っていた」痛みが激しかったグラビア時代

雛形あきこ
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 レギュラーを務めていた「めちゃイケ」の撮影中に体調が悪化することもあったという。

雛形「めちゃイケ(の最中は)多かったです。収録が長かったので、結構長い収録だったりすると痛くても途中で薬飲もうとかそういうことができなかったり、頭痛いままずっと収録してたりとかっていうことは多かったです」

 またグラビアの撮影では海外に行くことが多く、その際、利用するのが航空機。地上にいる時と飛行中の気圧の変化にも悩まされたという。

雛形「グラビアをやっている時が1番痛かった時ですね。飛行機に乗って、南国に行って、また撮影して帰ってくるみたいな。当時はすごく忙しいから痛くなったんだと思っていたんですけど。飛行機に乗ることでも気圧が変わって。グラビアはすごくいい天気な南国に行ってそこで写真を撮って、今度は日差しもガンガン浴びて、レフ板ですごく目の中に光を入れて、また飛行機に乗って帰ってきて。きっと脳へのストレスがすごかったんだろうなって思います。本当に立てなくて、グラビアをやっている部屋で休ませてもらった時があったんですけど、その生活はあまり頭痛には良くなかったんだと思います」

番組で医師から指摘され治療を開始…自宅でも遮光カーテンで対策

雛形あきこ
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 そんな雛形が病院に通うようになったのが、2015年、37歳の時だった。

雛形「番組で頭痛の先生に会って治療しないとダメだって言われたんですよ。実際治療してみて(痛みが)減りました。ちゃんと治療しないといけないものなんだなっていうのも感じたし、あとちょっと気をつけなきゃいけないこととかもあるんだなっていう風に思って。気圧はどうしようもないんですけど」

 医師からは薬を処方され、生活環境を見直すよう言われた。

雛形「脳へのストレスみたいなのもいけないから、外に出るときは、できるだけ日傘を持って遮断して。サングラスでもいいよという風に言われたんですけど、サングラスだとずっとしいてると、今度は別のストレスで頭が痛くなったり、あとちょっと調子に乗っているなみたいに思われるのが嫌だ(笑)。サングラスして外へ出ているみたいな。でもとりあえず遮断すればいいので、脳へのストレスみたいなのが感じないように光っていうのも気をつけたりしています」

 さらに自宅でも“天気痛”の対策をしていた。

雛形「お家のカーテンは遮光性の強いカーテンを選んでいます。今、昼間なんですけれども、外は明るいんですけど。裏の生地もしっかりしているやつを使って。これで日の光が目に入ることで脳にストレスを与えてしまうので少し。日の光をしっかりと遮断してくれるカーテンにしています。あとは、毎日飲むお薬。寝る前ですね。そして、頭が痛くなってしまったら飲む薬です。そしてこれは注射ですね。頭痛の注射です。これでだいぶ私は頭痛が改善されてきました」

 佐藤医師にも“天気痛”の対策を聞いた。

佐藤医師「天気に影響を受けにくいような自律神経はどうして作るのかというと、それは毎日の生活のリズムを変えないようにしたり、日曜日だからといって、遅くまで寝てしまうようなリズムがずれるようなことをしないようにすることとか朝起きた時にしっかりと陽を浴びて体を覚醒させて昼と夜を非常にしっかりとメリハリをつけて生活していくこと、朝ご飯を食べること、そして何よりも自律神経を整えていくには軽い運動を毎日続けること。続けるってのが重要でその時に慌てて何かをしたら良くなるってわけではないです」

夫と娘も悩む“天気痛”「娘は、痛いことを共通認識したら安心する」

雛形あきこと夫・天野浩成
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 雛形の家族は、夫の天野浩成(46)や娘も“天気痛”に悩まされているという。

雛形「朝、頭が痛いけど大丈夫?痛いという風に娘に聞かれて、痛いよって。主人も痛いよって。その天気だったり気圧だったりとかで痛いことを共通認識したら、安心するらしくて。みんな同じように痛くなっちゃうんですよね。だから逆に言ったら理解はしてくれます」

 今後も“天気痛”と向き合い続けなればならない雛形だが、治療をすることで体調の悪化を最小限にとどめたいと話す。

雛形「そもそも頭痛ってそもそもみんなあることだから、頭が痛いって言っても『大丈夫?』ってぐらいのことだったりする。実はすごくつらかったりするけど、その度合いって人それぞれだからわかりづらい。だから相談もしなかったし、わかってほしいとも思わなかった。(言われて初めて)じゃあ治さないとって思えたので。ちゃんとした病気だから治療した方がいいんだよって、みんなに言いたいと思います」

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