【明治安田J1リーグ】ヴィッセル神戸 1-0 川崎フロンターレ (6月16日/国立競技場)
まさに精密機械だった。ヴィッセル神戸のDF酒井高徳が針の穴を通すような正確なクロスで決勝点を演出した。高精度アシストに「デ・ブライネかよ」「酒井高徳のクロス、エグすぎるだろ」とファンも大興奮している。
注目のシーンはゴールレスで迎えた46分だった。左サイドから神戸のMF佐々木大樹が前線にロングボールを入れると、FW武藤嘉紀とFW大迫勇也のパス交換でマイボールに。ボックス手前でフリーになった背番号10が右サイドへ展開する。前線に駆け上がったDF酒井高徳がボックス内でトラップしてから右足でクロスを流し込んだ。
低く鋭いボールはブロックに来た川崎フロンターレのMF遠野大弥の股下を抜けてゴール前へ。DFとGKの間を切り裂くようにボールはファーサイドへわたると、抜け出した武藤の足元へピタリと届き、神戸に先制点をもたらした。
2021シーズンまで神戸に所属しこの試合のゲスト解説を務めた古橋亨梧は、同じく解説の林陵平氏に「どっちでしたかね?シュートとクロス」と問われると「シュート...じゃないのかなぁって思うんですけど」「本当に良いボールでしたね」と笑いながらかつてのチームメイトのスーパープレーを称賛した。林氏も「(シュートとクロス)どちらでもいいような蹴り方だと思うんですよね。武藤も見えていたと思うし、シュート性のクロスですよね。スーパーなボールでしたね、さすがでした」とコメント。酒井のスーパークロスを褒め称えた。
これにはファンもSNSで「本当に上手い」「酒井高徳のクロスうまっ」「相手がギリギリ取れへんパスした高徳すごすぎる」「いや激ウマやん」と33歳になっても錆びない職人級の技術に賛辞を送っている。
試合はそのまま1‐0でタイムアップ。神戸が元日本代表DFの超絶アシストで得た虎の子の1点を守り切り、リーグ戦で4試合ぶりに勝利した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)