将棋の藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)に伊藤匠七段(21)が挑戦する第9期叡王戦五番勝負第5局が6月20日、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われている。最終局の先手・後手は振り駒によって決めるが、記録係による“超ロング振り駒”の様子が話題に。ファンからは「素晴らしい振り駒」「めっちゃ念入りだ」の声が上がっていた。
藤井叡王の防衛4連覇か、伊藤七段の初タイトルか。運命の一日を迎えている叡王戦第5局。最終局の先後は振り駒で決定するとあり、対局開始前から大きな注目を集めていた。
振り駒は歩兵を5枚取って振り混ぜて白布上に撒き、駒の表裏の枚数によって先手・後手を決定するものだ。担当するのは奨励会員の福田晴紀三段。丁寧に白布を敷き、上座の藤井叡王の歩兵をつまみ取ると、両手の中へ。「藤井叡王の振り歩先です」と発声すると、手の中で駒を振って混ぜ合わせた。
運命の一局の先後を決めるとあり、対局者はもちろん、関係者、ファンの視線を一身に浴びる緊張の瞬間。シャカシャカ…と駒の混ざる音が響いていたが、その“ロング振り駒”の様子が話題となった。混ぜ合わせること念入りに約15秒。通常は数秒程度で終わるものだが、本局では表裏の偏りが出ないようにという気持ちの入った振り駒となった。
この様子に、ABEMAで解説を務めた長谷部浩平五段(30)は「よく丹念に駒をかき混ぜて振られましたね。先後を決めるということは非常に大事なこと。振り駒が大きいということを解っていますね」とコメント。ファンからも「めっちゃ念入りだ」「いい振り」「すごい振ってるwww」「長い」「なっが」「めっちゃシェイク」「念入りにしゃかしゃかしてるw」「素晴らしい振り駒」「めちゃくちゃ振ったなー」「気合入った振り駒だなw」と多くの声が寄せられていた。
注目の振り駒の結果は、歩か3枚で藤井叡王の先手に決定。藤井叡王は白布の上の歩の枚数を目視して確認した後、静かに集中力を高めていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)