【UEFA EURO 2024】ドイツ代表 2-0 ハンガリー代表(日本時間6月20日/シュトゥットガルト・アレーナ)
38歳の大ベテランが、チームのピンチを救う神セーブでスタジアムを熱狂させた。ドイツ代表のGKマヌエル・ノイアーがFKのピンチに大胆な横っ飛びでビッグセーブを披露した。これにはファンも「未だ鉄壁やな」「ばけもん」と熱狂する反応をみせた。
注目のシーンはドイツ代表が1-0とリードして迎えた25分だった。ドイツ代表のDFアントニオ・リュディガーがハンガリー代表MFミロシュ・ケルケズにタックルを敢行するとファウルの判定を受けてしまう。
このFKのキッカーをリヴァプールに所属するハンガリー代表MFドミニク・ソボスライが務めると、ゴール左上に強烈な一撃を放った。すると、このボールにノイアーが大胆な横っ飛びで反応し、ゴールライン上ギリギリで弾き出すビッグセーブを披露。直後にはこぼれ球につめた相手のシュートを左足で防ぎ、ドイツゴールを死守してみせた。
このビッグプレーにファンは「未だ鉄壁やな」「ばけもん」「やばすぎやて笑」「流石に神セーブすぎて」「やっぱノイアーってかっこいいな」「ノイアー、4年後もしれーっとスカッドにいそう」と38歳となった今もなお錆びつかない名手のプレーに熱狂する声がSNSで多数挙がった。
ノイアーは大会直前に行われた国際親善試合のギリシャ戦で、相手の強烈なシュートに素晴らしい反応をみせてキャッチしたかに思われたが、これをファンブル。相手に絶好のボールをプレゼントする格好で先制ゴールを献上してしまった。
痛恨のミスに起用を疑問視する声が挙がるなか、ドイツ代表監督のユリアン・ナーゲルスマンは「たとえ誰もが議論を始めようとしたとしても、私はどんな議論もさせない」とコメントし、ノイアーに対して全幅の信頼を寄せる力強い発言でミスした正GKを擁護していた。
監督からの信頼に応えるかのように、ノイアーは短期間で自身のパフォーマンスをベストな状態に持っていき、経験豊富なベテランらしく安定した本来の姿を披露。“GK世代交代論”きっぱりと否定してみせた。
試合はドイツ代表がMFジャマル・ムシアラとMFイルカイ・ギュンドアンのゴールで2-0でハンガリーに勝利し2連勝を飾った。MFトニ・クロースやFWトーマス・ミュラーといった長年ドイツ代表を支えてきたベテランたちとともに、ノイアーがドイツを優勝に導くことができるか。決勝トーナメントに進出を決めたドイツ代表に注目だ。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)