【写真・画像】日本最速レースが異例の決勝“打ち切り” 15周目に中断…悪天候で相次ぐクラッシュ 赤旗終了は今季初/スーパーフォーミュラ・第3戦 1枚目
【映像】レース再開直後の“衝撃”クラッシュ

スーパーフォーミュラ】第3戦(決勝・6月23日/スポーツランドSUGO)

 雨が降りしきり、霧が立ちこめるなか約1時間遅れでスタートしたスーパーフォーミュラの決勝はクラッシュが続出。レースは規定により成立したものの、昨年第8戦以来、今シーズン初の赤旗終了となった。

【映像】レース再開直後に衝撃クラッシュの瞬間

 決勝前から波乱が続出した。23日午前中に行われたフリー走行2回目では、岩佐歩夢(TEAM MUGEN)が、雨によるハイドロプレーニング現象でスピンを喫し、ホームストレートでピットウォールに真横から当たる形でクラッシュ。その後、赤旗が出され、コースのコンディション確認の結果、フリー走行はキャンセルとなった。

 さらに、スタート前に行われた20分のウォームアップ走行では、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が最終コーナーでクラッシュ。ガードレール修復に時間がかかり、ウォームアップも走行中止となった。

 迎えた決勝は、ガードレールの修復やコースコンディションの確認などでフォーメーションラップ開始時刻が約1時間遅れ、セーフティカー(SC)先導でのスタートとなった。SCは5周目にピットインしたものの、直後に大嶋和也(docomo business ROOKIE)が最終コーナーでクラッシュし、再度SC導入となった。

 しかし、まだ悲劇は終わらなかった。13周目にリスタートすると、その翌周には阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が、同じく最終コーナーでクラッシュ。ここで赤旗が掲示され、レースは20分以上中断されたが、これ以上のレース続行は厳しいと判断され、赤旗のまま終了。

 スーパーフォーミュラは2周でレースが成立する。今回は12周終了時点の順位が最終結果となり、野尻智紀(TEAM MUGEN)が優勝。2位に岩佐、3位には坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が入ったが、当初予定されていた51周の75%である38周をクリアしていなかったため、ハーフポイントが与えられている。

 JRP(日本レースプロモーション)の近藤真彦会長は来場した観客へ向けて、次のように直接お詫びと感謝の意を伝えた。

 「この雨の中、本当に大勢の皆さんにお越しいただき本当にありがとうございます。メインスタンド、そして1コーナー、SPコーナー、本当にたくさんのお客様が来て、ますますのスーパーフォーミュラの発展を心で感じております。

 しかしながら、本日スーパーフォーミュラRd.3スポーツランドSUGO東北大会、残念ながらこの赤旗を持って、中止とさせていただきます。その理由としては、まずガードレールの破損があります。修復にしばらく時間がかかる、そしてドライバーの安全を確保できないという判断をさせていただきました。

 このスーパーフォーミュラ、今日Rd.3ですが、この後まだまだ各サーキットで色々なドライバーのレースをご覧いただけると思います。ヒューマンモータースポーツを掲げた、この2024年のスーパーフォーミュラ、ぜひ皆さん応援してください。そして今日、最後の最後、チェッカーまでレースができなかったことを深くお詫びいたします。

 皆さん、これに懲りずに、また来年スポーツランドSUGO東北大会で会いましょう。本当にありがとうございました」

ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)

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