去年、第65回日本レコード大賞を「ケセラケラ」で受賞し、紅白にも出場したMrs. GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のミュージックビデオが大炎上した。
【映像】“コロンブス”が批判される歴史的背景(イラストで解説)
MV内ではコロンブスなどの偉人に扮したメンバーが類人猿と遭遇。「人力車を引かせる場面が奴隷制を想起させる」「明らかな人種差別的表現で植民地支配を容認している」と批判を浴びた。
イギリスのBBCもYouTubeのコメントで「関わった人に、世界史を学んだ人はいなかったのか?」と、ネットの声を引用しながらこの問題を取り上げた。
所属レコード会社は「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」と謝罪して、即座に映像の公開を中止。Mrs. GREEN APPLEのメンバーの大森元貴も「差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでした。不快な思いをされた方に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
クリストファー・コロンブスと言えば、かつて世界史の教科書に「アメリカ大陸を発見した探検家にして英雄」として描かれていた。しかし最近では歴史的評価が変わり「先住民の土地を奪い、虐殺した侵略者」という負の側面が強調されているという。
では、まだコロンブスが歴史のヒーローだったころから、その名前にあやかってきた人たちは今回の騒動をどう思っているのか。取材に応じたアメリカ直輸入新車・中古車販売の「有限会社コロンブス」代表取締役の秋葉裕樹氏は「独立なんてしてみないとわからないけど、コロンブスみたいに大きい大陸(の発見)、要するにビッグビジネスを成功させる、そういうのをもじって“コロンブス”と、思いを馳せて付けた」と、社名への熱い思いを語った。
今回の騒動はMrs. GREEN APPLEファンである小学生の娘から聞いて知ったそうで「(名前を)変えようかまで思わないけど、ヤベェな…とは思っちゃう」と胸中を明かしつつも「実際にやっている功績や彼の評価を根本的に揺るがすようなことにはならないのかな」とコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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