【WWE】SMACKDOWN(6月21日・日本時間22日/シカゴ)
毒舌とセコすぎる戦法が持ち味の悪役女子レスラーが魅せた! 宿敵を翻弄する予想外の瞬間に会場も大盛り上がり。三つ巴戦で次々と対戦相手の裏をかく“プロレスIQ高すぎ”ムーブにファンも思わず「うまい!」と唸なった。
WWEでミチン、ビアンカ・ベレア、チェルシー・グリーンのトリプルスレットマッチが開催。日本時間7月6日に開催される大一番「マネー・イン・ザ・バンク」への出場権をかけた試合で、長期にわたり連敗中の女子ヒール・レスラー、チェルシーが大確変。次々と対戦相手を手玉にとる頭脳プレイで観客を湧かせた。
かつては女子タッグの絶対王者として圧倒的な存在感を放っていたチェルシーだが、このところ鳴り物入りの大型新人相手の“やられ役”ばかり、得意の毒舌も口だけとなんとも切ない状況が続いていたが、この日はかつての狡猾な頭脳派の一面をいかんなく発揮する。
リング上でビアンカとミチンが攻防を繰り広げ、ビアンカがロープの反動を活かし前方倒立から「ハンドスプリングエルボー」を狙うと、リング下から手を引っ張って場外へを落とし妨害。
実況陣が「こういうのはチェルシーは上手いですよね」「チェルシーらしいですよね」と称賛する間に、場外でビアンカのエルボーをひらりとかわす“神回避”でミチンとの同士討ちを誘い、さらに乱闘中に2人目掛けてトペを決めて高笑いするなど、この日はひと味違う。ことごとく読みが当たる冴えっぷりにファンも「プロ中のプロ」「うまい!w」「今日はチェルシーの勝ち目があるぞ」など期待感を膨らませた。
「マネー・イン・ザ・バンク」は、カナダ・トロントで開催されるため、地元出身のチェルシーにとっては特別な大会。解説でWWE通のTicToker・もりお氏は「チェルシーは昨年の10月から勝利していないんですよ」と彼女の窮状を紹介すると「尚更報われて欲しいな」「チェルシーみたいなキャラは絶対必要」と応援ムード一色となった。
試合後半はビアンカとミチンの熱戦に紛れて場外で姿をくらます狡猾さを見せたチェルシー。ビアンカがミチンに必殺フィニッシャー「KOD」を決めた直後に、突然現れてフォールを横取りするセコい方法でフォール勝ち。真っ向勝負だと分が悪い相手でも、策略的に勝ちを盗む実に“らしい”やり口に、いつもは辛口のファンも「泥棒猫!」「勝ちゃ良いよ」「良くやった」「勝ちゃ良いよ」など予想外に寛大なコメントが集まった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)