【WWE】RAW(6月24日・日本時間25日/インディアナポリス)
170キロと150キロ、モンスター級2人との戦いに不運にも紛れ込んだ90キロの小兵レスラーの悲劇。パイプ椅子と同じような扱いで放り投げられる“オモチャ状態”に実況席からは「もはや武器です」「ビリヤード状態です」とシュールな解説が乱れ飛んだ。
WWE「RAW」でブラウン・ストローマン、ブロンソン・リード、チャド・ゲイブルの3選手によるトリプルスレットマッチが開催。2メートル超えのストローマンと150キロオーバーのリード相手に、弄ばれる90キロの元オリンピアン・チャドのあまりにもシュールな光景が話題となった。
7月頭に開催される「マネー・イン・ザ・バンク」の出場権をかけた三つ巴戦。「RAW」からエントリーされたのは207センチ174キロの大巨人ストローマンと公称150キロの動けるヘビー級リードというスーパーヘビーの2人。そこに92キロ、173センチとフレームでは明らかに分の悪いチャドが紛れ込む展開となった。
先週のエンディングで怪奇集団「ワイアット・シックス」に襲撃され一部では死亡説も流れたチャドだが、自らマイクで生存をアピールと元気いっぱい「2人のモンスターと戦い生き残る」と宣言するも、この後散々な扱いが待っていた。
ゴングとともに威勢よくストローマンに水平チョップを連続で放つもピクリとも動かず、逆に暇を持て余したリードの重い一撃。さらにストローマンが片手で捻るようなゆるめのクローズラインでなぎ倒すとチャドはダウン。実況の清野茂樹アナウンサーも大人と子どもの戦いのような状況に「もう嫌になりますね…」と漏らす。
その後ストローマンとリードの”怪獣大戦”が開幕。2人の攻防の隙をつきチャドもリードのバックを取り得意のスープレックスを狙うが不発。逆に高々とリフトされ場外のストローマン目掛けてぞんざいにぶん投げられると、解説の「週刊プロレス」井上光記者が「武器として使われた…」と唖然とする。
もはや罰ゲームのような展開が続くチャドに再び悲劇。試合中盤にはストローマンに再び捕まり、人形を放り投げるようにリードに再びぶつけられる。清野アナウンサーは「チャド・ゲイブルを使ってビリヤード状態ですね」と呆れた様子で話すと、井上記者も「もはや武器ですね」と苦笑い。ファンからも「散々な扱いだな」「小道具のような扱いだw」「人をこんなに投げれるんだ」と驚きの声があがった。
そんな踏んだり蹴ったりの状況が続くチャドだったが、突然試合に介入した悪の軍団”ジャッジメント・デイ”の4人によってストローマンが分断されると、それまでの攻防で大ダメージを負ったリードにムーンサルトプレスを決め漁夫の利で勝利。圧倒的に不利な状況のなかで、大一番への切符を手に入れた。(ABEMA/WWE『RAW』)