息詰まるスピード勝負が繰り広げられているその裏で、まさかの爆笑トークが誕生していた。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Dリーグ第2試合、チーム稲葉 対 エントリーチームの模様が6月29日に放送された。この試合の解説を務めたのがベテラン先崎学九段(53)と宮宗紫野女流二段(36)。大盤解説中、何気ない雑談から思わぬ珍ワードが飛び出し、ファンが爆笑することになった。
先崎九段は、永世七冠などを達成した羽生善治九段(53)と同学年で、いわゆる“羽生世代”と呼ばれる棋士の一人。タイトル経験こそないが若い頃からその才能を発揮。ユーモア溢れるトークや執筆活動でも人気の棋士だ。また宮宗女流二段は2007年4月に女流2級となってプロ入り。聞き手では物腰の柔らかい口調で、棋士との会話を展開していくことでも人気だ。
試合が始まると、各対局を見ながら先崎九段のおもしろトークの“攻め”を、宮宗女流二段が優しく“受け”るという展開が続いていたが、急展開を見せたのが第2局だ。先崎九段が指し手にかけて「ただより高いものはない」ということわざを引き合いに出そうとしたが、これに対して宮宗女流二段は脳内に「?」マークがちらほら。先崎九段が改めて「ただより?」と振ったところ、宮宗女流二段からは「高い“メシ”はない…!?」という答えが戻ってきた。
これにはさしもの先崎九段も「高いメシ?もういいや」と“投了”。「そりゃ確かに似たようなニュアンス。おごられることはいいことです」と笑うと、宮宗女流二段自身も大爆笑。ファンからも「お腹減ってるのかしら」「しのさん笑わせないで」「タダメシはたしかにうまい」「人の金で食べる焼肉は美味しい」といったコメントが大量に寄せられることになった。
◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)