アニメ「キングダム」第5シリーズ最終話で、外交官の蔡沢(CV:麻生智久)が息を引き取った。文字通り“最後の最後”まで中華の未来のために尽力した彼を王建王(CV:高塚正也)が労う原作屈指の名場面に、胸を打たれるはずだ。
アニメ「キングダム」は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の原泰久氏による累計発行部数1億部突破の大ヒット漫画が原作。春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信と、後の始皇帝となる若き王・エイ政(CV:福山潤)の活躍を描く大河ロマンだ。実写映画シリーズも好評を博しており、2024年7月12日には最終章「キングダム 大将軍の帰還」の公開が控えている。
アニメ「キングダム」第5期を締めくくる第13話では、秦国の王・エイ政と斉国の王・王建王(CV:高塚正也)の会談が開かれた。2人はそれぞれが考える中華の未来について意見を交わし合った。
蔡沢の仲介あってこそ、この異例の会談が実現した。会談が終わった後、王建王は「そなたの言う通り、あれは1000年に1人の王」「よくぞ秦王と俺を引き合わせた」と満足げに蔡沢に伝えた。しかし、老齢の蔡沢はすでに息を引き取っており、彼から答えが返ってくることはなかった。王建王は、「最後に成していった仕事はまことに大きかったぞ、蔡沢」と冷たくなった蔡沢の肩を抱き、「安らかに眠るがいい。若く苦しきとき、幾度かそなたには助けられた。結末は、わしが責任をもって見届けてやる」と言葉をかけた。
息を引き取る寸前まで、外交のプロとして大仕事を成し遂げた蔡沢。原作屈指の名シーンに、放送当時、「最期の『ご武運を』…泣けた」「じいちゃんやり遂げたね……としんみりしたわ」「最終話が一番心にグッと来た」「蔡沢の最期はあっぱれでした」と感動の声が相次いだ。
※エイ政の「エイ」は環境依存文字
(C)原泰久/集英社・キングダム製作委員会