アニメ「キングダム」は古代・春秋戦国時代の中国を舞台に、孤児の少年・信(しん)が、天下の大将軍へ成り上がっていく姿を描いた中華戦国大河ロマンです。2012年よりアニメ放送を開始し、2022年10月に第4シリーズ最終話が放送されました。
原作は、原泰久氏が「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて2006年1月より連載中の同名漫画です。コミックスは67巻まで刊行され、電子版を含む累計発行部数は9500万を突破しています。
この記事では、アニメ「キングダム」5期の放送開始時期について解説。あわせて内容や動画配信サービスの予想をしていきます。後半には、これまでアニメ化されたあらすじも載せているので、ぜひチェックしてください。
目次
- アニメ「キングダム」とは
- アニメ5期の放送日はいつ?
- アニメ「キングダム」5期は無料で視聴できる?過去シリーズ動画配信サービスの一覧
- 信たちの戦いは原作のどこまでがアニメ化された?ストーリーをおさらい!
- 5期は何巻から何巻までのストーリーになる?
- アニメ「キングダム」5期のまとめ
アニメ「キングダム」とは
「キングダム」の主人公は、秦国に生きる少年・信です。信は身寄りのない孤児ながら、同じ身の上の少年・漂(ひょう)とともに、大将軍に成り上がることを夢見ています。漂が都へ召し上げられたことで道が分かれた2人は、王大子の弟が起こした反乱をキッカケに再会します。信は漂から命を懸けて託された地図を頼りに、漂と瓜二つの少年王・エイ政(えいせい)と出会い、その運命を大きく変えていきます。
「キングダム」は群雄割拠の乱世のなか、己の強い意志で道を切り開いていく少年・信と、若き王・エイ政の成長と絆の物語です。
アニメ5期の放送日はいつ?
アニメ「キングダム」第5シリーズの製作については、2022年10月1日、第4シリーズ最終話である第26話の放送終了後に発表がありました。5期のオンエアは2024年1月よりスタートで、内容は黒羊丘を巡る秦軍と趙軍の戦いです。秦国大将軍・蒙ゴウ(もうごう)の副将であった桓騎(かんき)の活躍が描かれることがわかっています。
アニメ「キングダム」5期は無料で視聴できる?過去シリーズ動画配信サービスの一覧
アニメ「キングダム」第4期は、放送当時にABEMAやGYAO!などで最新話が完全無料配信されていました。
・ABEMA(各シリーズ第1話無料、最新話のみ1週間限定配信・期間限定の一挙放送もあり)
・GYAO! (各シリーズ第1話無料、最新話のみ1週間限定配信・期間限定の一挙放送もあり)
そのほか、ABEMA、Amazon Prime Video、dアニメストア、FOD、U-NEXT、Netflix、Disney+などでは、定額料金制の見放題サービスで第4シリーズが配信されています。
第5期の配信についてはまだ発表がありませんが、これまでの例を考えると、第5シリーズも同じ形で配信が行われる可能性が高そうです。
信たちの戦いは原作のどこまでがアニメ化された?ストーリーをおさらい!
ここでは、信たちの軌跡をアニメのシリーズごとに振り返ります。あらすじとともに、コミックスの何巻にあたる内容かも紹介しています。
1期:飛信隊誕生!王騎将軍と共に馬陽で戦う(コミックス1巻から16巻)
第1シリーズは、主人公・信と漂の過去、そしてエイ政や河了貂(かりょうてん)との出会いから始まります。信たちは政の異母弟・成キョウ(せいきょう)によるクーデターを止めるべく、山の民と手を組みながら、王都・咸陽を奪還。その功績により、信は家と身分を与えられます。
歩兵として念願の戦場に出陣した信は、羌カイ(きょうかい)らと伍を組み、蛇甘平原の戦いで勝利に貢献しました。百人将に抜擢された信は、秦の六将・王騎(おうき)に師事。馬陽の戦いでは、直属の特殊部隊として信の率いる隊に飛信隊の名が与えられます。秦国は勝利するものの、王騎は敵の総大将・ホウ煖(ほうえん)との一騎討ちで重傷を負い、信に愛用の矛を託して命を落としました。
2期:山陽(さんよう)攻防戦!千人将に昇格(コミックス17巻から24巻)
第2シリーズは、魏との戦いを主軸としながら、エイ政が敵国・趙で過ごした凄惨な幼少期のエピソードもありました。
物語の序盤、王騎将軍を破った男、趙国の宰相・李牧(りぼく)が咸陽を来訪。秦国は李牧と秦趙同盟を結び、魏・韓との国境付近にある要地・山陽を落とすべく、魏侵攻を開始します。総大将・蒙ゴウのもと、信は三百人将として参戦。同じく、三百人隊の玉鳳隊・王賁(おうほん)、楽華隊・蒙恬(もうてん)らとともに頭角を表していきます。
山陽を巡る攻防は、魏国軍に趙国三大天の1人であった廉頗(れんぱ)将軍が、廉頗四天王と呼ばれる側近を引き連れて参戦したことで激化します。四天王・輪虎(りんこ)が、秦国軍の千人将を次々に暗殺。四天王・玄峰(げんぽう)も、その知略で秦国軍に大きなダメージを与えました。その穴を埋めるべく、蒙ゴウは信ら三百人将を臨時の千人将に昇格させます。最終的に蒙ゴウと一騎打ちをした廉頗が和睦を申し入れ、秦国軍は勝利します。
輪虎を討った功績により、信は千人将へ昇格。信率いる飛信隊も千人隊に格上げされるも、戦術担当の羌カイの脱退で低迷します。そこへ、河了貂が軍師として加入。河了貂の策により、飛信隊は次々と勝利を納めるようになります。
3期:合従軍編!軍師・河了貂が飛信隊に加入(コミックス25巻から34巻半ば)
第3シリーズは、周辺国の結託によって、亡国の危機に瀕する秦国の戦いが描かれています。
山陽を手に入れた秦は勢いを増し、しばらくは他の国も手が出せないように見えました。しかし、そこへ趙が、魏・楚・韓・燕とともに秦国軍を急襲。エイ政は王都・咸陽への侵入を防ぐため、ヒョウ公(ひょうこう)や蒙ゴウ、桓騎ら国内の名だたる将軍に要衝・函谷関の死守を厳命します。
国門である函谷関での決戦の最中、信とヒョウ公は咸陽への別ルートを進む李牧を追跡。そこへ現れたホウ煖により、ヒョウ公は一騎討ちの末、討ち取られました。
ヒョウ公から形見の盾を受け取った信は、最後の砦・サイでエイ政と再会。エイ政の鼓舞により、兵士ではない民も闘志をみなぎらせ応戦します。山の民の援軍や、信がホウ煖を退けたことでサイ防衛は成功。信は三千人将へ昇格し、羌カイが再び仲間入りしました。この後、エイ政と呂不韋による権力闘争が激化し、秦国は内乱の時代を迎えます。
4期:エイ政と呂不韋の戦いに終止符!(コミックス34巻半ばから40巻)
第4シリーズは、成キョウの変、著雍(ちょよう)攻略、アイ国反乱という3つのストーリーが描かれています。
合従軍との激戦の後、エイ政は弟・成キョウと手を組み、呂不韋陣営との対立を強めます。呂不韋は、成キョウに謀反の罪を着せ、屯留にて暗殺を計画。妻・瑠衣(るい)を守るため戦った成キョウは致命傷を負い、瑠衣に自分の派閥を継がせて、エイ政のもとで一本化するよう言い遺します。
中華統一のため、飛信隊が目指すのは新たな要所・著雍の攻略。魏火龍七師・凱孟(がいもう)に河了貂をさらわれるも奪還し、信は軍師・霊凰(れいおう)を討ち取ります。総大将・呉鳳明(ごほうめい)を討ち損ねましたが、秦国軍は王賁の策により勝利しました。
アイ国反乱編は、エイ政の母・太后とその愛人のロウアイが興したアイ国との争い。平穏な暮らしを望むロウアイは、太后との間にもうけた2人の子どもの存在を呂不韋に利用され、秦国と開戦します。加冠の儀を終え、正式に秦国の君主となったエイ政は、アイ国軍を退け、争いの芽を残さぬためにロウアイと子どもたちの処刑を宣言。しかし、幽閉された太后には、子どもたちを密かに逃し匿ったことを打ち明けます。この反乱によって呂不韋が失脚し、ついにエイ政が秦国の実権を握りました。
5期は何巻から何巻までのストーリーになる?
ここでは、これまでのシリーズの制作話数とコミックスの巻数から、5期のストーリー範囲を予測していきます。前述のように、放送決定と同時に公開された映像やティザービジュアルに桓騎がメインとして描かれていることもあり、原作の流れから見ても、5期前半の内容が「黒羊攻防戦編」であることは間違いありません。黒羊攻防戦編は原作でいうと、41巻第441話から45巻第484話までの内容になります。
過去シリーズを見ていくと、第1シリーズは2012年6月4日から2013年2月25日にかけて、原作1巻から16巻まで16巻分のストーリーを全38話にて制作。第2シリーズは2013年6月8日から2014年3月2日にかけて、原作17巻から24巻まで8巻分の内容を全39話にて制作。第3シリーズは2020年4月6日より放送開始し、第4話放送後に新型コロナウイルス感染症の影響を受けて中断。2021年5月3日(5話)から10月18日にかけて、原作25巻から34巻半ばの9.5巻分の内容を全26話にて制作。第4シリーズは2022年4月10日から10月2日にかけて、原作34巻半ばから40巻の.5巻分の内容を全26話にて制作されました。
これまでは全26話制作の場合は、6.5巻分から9.5巻分の原作がアニメ化されていたことから考えると、5期が同様に全26話制作であれば、黒羊攻防戦編だけでなくギョウ攻略編の序盤まで(原作でいうと46巻から48巻にあたる出征からギョウ包囲まで)のストーリーがアニメ化される可能性が濃厚です。
アニメ「キングダム」5期のまとめ
アニメ「キングダム」5期は制作が進んでいて、放送時期も決定しています。放送開始は2024年1月で確定。ストーリーは秦軍と趙軍が戦う、黒羊攻防戦編からのスタートです。これまでの制作状況から、ギョウ攻略編の序盤も第5シリーズに含まれると予想されます。
呂不韋との権力争いが落ち着き、ついに中華統一への道を進み始める秦国軍。これからの躍進を楽しみに、信と飛信隊のこれまでのあゆみを配信で振り返ってみてはいかがでしょうか。
※エイ政の「エイ」は環境依存文字
※蒙ゴウの「ゴウ」は環境依存文字
※成キョウの「キョウ」は、正式には虫+喬の字
※羌カイの「カイ」は、正式にはやまいだれ+鬼の字
※ホウ煖の「ホウ」は、正式にはまだれ+龍の字
※ヒョウ公の「ヒョウ」は環境依存文字
※サイは、正式にはくさかんむり+最の字
※ロウアイは環境依存文字
※アイ国の「アイ」は環境依存文字
※ギョウは正式には業+おおざとの字
(C)原泰久/集英社・キングダム製作委員会