元・女性お笑いコンビ「尼神インター」の誠子(35)。吉本興業を退所してから3カ月…亀有にある大衆居酒屋で一風変わったお笑いライブを行う誠子にABEMAエンタメが密着取材を実施。そこで明かしたのは“解散の真相”。ネット上で囁かれている「解散理由は誠子の美意識の高さのせい」という憶測に言及した。
2007年、NSCの同期の渚(39)と「尼神インター」を結成した誠子。“イイ女”を気取る誠子に渚が鋭く突っ込む漫才で人気を博した。また、いじられキャラとして数々のバラエティー番組に出演。女性芸人として確固たる地位を築いてきた。
順風満帆に見えたコンビに「解散」の2文字が浮かんだのは2023年末。切り出したのは、渚だったという。
「初めてその言葉を聞いたときはびっくりして。15年もやってきたので、悲しいっていう気持ちがきました。でも絶対嫌とかはならずに、結構、解散っていうことが自分の中でストンと落ちてきて、『じゃあ解散しようか』っていう感じで、全然揉めなかったですね。お互いこういう理由でとかは具体的な話はしてないんですけど、でももう話し合わなくてもお互いの状況とか考えていることって、15年経ったらほんまに手に取るようにわかるんですよ。個人の活動も多分やりたいんやろうなって。お互い思っていたのがすごくわかっていたので、だから解散という話が出た時にすごい腑に落ちたと思うんですね」
そして、2024年3月、「尼神インター」解散。誠子は吉本興業を退所し、渚はそのまま在籍することを発表した。「円満解散」と話す誠子とは裏腹に、ネット上では「誠子が美容に熱心になってお笑いに熱がなくなったから解散した」と解散に関する憶測が。およそ20kgの減量に成功した誠子。SNSに写真を投稿するたび、「女優みたい」と話題になることから、勘ぐられているそうだ。本人に真相を聞くと…
「それは本当じゃないです。全然そこじゃなくて、そこで解散するような尼神インターじゃないです。もっとお互いの表現とかやりたいこととか、未来に向けたチャレンジを考えた上での解散です。そういうこと言われても『全然違うねんけど』とか思わないんですよ。でもやっぱりこうやって聞いてくださって伝える媒体があったら、ちゃんとほんまのこと言おうって思いますね。尼神インターの時は、私がネタ全部書いていて、結構決めるみたいな場面が多かったんですけど、渚もやりたいことが出てくると、自由に決めたいみたいな感じになったと思うんです、恐らくですけど。どうしても尼神インターになると私に答えを任せてくれるんで。『誠子に聞いて』とか。もっと表現したい、自分を表現したいってなったら、ピンで活動しないと決められないってなったと思うんですよね。だから、自分の表現を最大限にするための解散やったのかなと思います」
お互いの表現のため、コンビ解散を選び、新たな挑戦としてフリー転身を決めた誠子。現在は、料理の仕事やラジオ番組出演などの活動を行っている。
新たな道の先で…「渚と共演したい」
解散後初めて企画した自主ライブは、元芸人の後輩が営む居酒屋とのコラボイベント。
「飲食店でお笑いをやるっていうコラボをするんで、新しいお笑いが生まれそうです。ちょっとドキドキしています。でも楽しみます。今日は1日店長とお笑いトークライブをやります」
会場費や人件費を考慮した結果、通常のお笑いライブとは違う形に。コントでお客さんを笑わせるだけではなく、ホールスタッフとして、注文と笑いを取る。
「本当に改めて私お客さんの前でやるのが好きなんやなと思いました。こうやって本当に近くで目を見てしゃべれるのがすごく楽しくて、1人1人とちゃんとゆっくりしゃべれるから、ライブとか舞台上ではないけど、お店でもお客さんとしゃべれて笑顔にできるから楽しいなって思います」
店内で、ひときわ活気のあるこちらのテーブルは…
「ここ全員芸人です。みんな吉本の後輩が遊びに来てくれました。みんな若手で、今、無限大とか出ていて、頑張っている子たちが来てくれました」
トークパートでも後輩と絡み、会場の笑いを誘った。
「辞めても私たちは芸人やし、イベントできるよってことをみんなにもわかってもらいたかったし、10年以上芸歴重ねると、辞める決断することが多くなるんですけど、ネガティブな考えじゃなくてポジティブに辞めてほしいというか、お笑いを好きで辞めてほしいなと思って。だから辞めても楽しいことできるよって伝えたかったです」
フリー芸人となった誠子のお笑いを見たお客さんからは「この話しを聞いて誠子ちゃん目当てできたんです。コラボで漫才を一緒にやってくれるというので、ぜひそれを見たいと思って」「動きが良いですね。居酒屋さん初めてと思えない」「痩せて綺麗になったってInstagramでみますけどその感じありますよね」などの声が上がった。
集まったお客さん56人を笑いの渦に巻き込んだ誠子。次なるライブの目標は…
「今までは吉本で劇場があったんですけど、これからは劇場がないから。でもネタをやりたいんで、下北沢とかのインディーズライブでネタしようと思っています。とにかく毎日人に会って自分で劇場を見に行ったりとか。最近、朝日とともに目が覚めます。自然に6時くらいで目覚めるんです。なんかやらなと思って。不安も100%、ワクワクも100%。マジ芸人1年目って感じです」
フリー芸人として気持ちを新たに進みだした誠子に、目標としている人を聞くと、予想外の答えが返ってきた。
「スピッツ!違う、ごめん、ちょっと待って…違うかな(笑)いや私はスピッツみたいな人になりたいんですよ。スピッツはロックバンドなんですよね、肩書きが。でもロックバンドなんですけど、ちゃんとみんなに届く歌を作ろうとしているんですよ。例えばシングル出すときに、A面はあの柔らかい皆さんが思っている曲、みなさんがほんまにちゃんとスピッツって言われたら想像するような柔らかい曲を作っているんですけど、B面はゴリゴリのロックの曲を絶対入れてくるんですよ。どっちも持っているんですよ。ちゃんと尖りもあるし、丸みもあるから自分も大切にしているし、人も大切にしているんですよ。だから私は芸人界のスピッツになりたいって思っているんですよ。初めて言ったんですけど、人に。だから、芸人界のスピッツになりたいです」
自分たちの表現のためコンビ解散という選択をした誠子。この新たな道の先で再び元相方の渚の道と交差することを夢見ていると言う。
「共演したいです。いつか自主ライブでゲストで出てほしいです。スペシャルゲストで、渚、来てほしくて。渚とコラボ漫才、何年かぶりのスペシャル漫才みたいな感じで漫才したいです。多分なんかとんでもなく面白くてワクワクする漫才できるし、私泣きそうです。渚が全然泣いてないっていうのできそう」
(『ABEMA NEWS』より)
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