【国際強化試合】男子日本代表88－80男子韓国代表（日本時間7月7日／有明アリーナ）
AKATSUKIジャパンの司令塔が大暴れだ。ポイントガードを務める河村勇輝が韓国代表のディフェンスが密集しているところへ鋭いドライブを仕掛けると、相手を手玉に取るフェイントからレイアップシュートを沈めた。これにはNBAプレーヤーである八村塁も驚きの表情を見せている。
パリ五輪前最後となる国際強化試合で韓国代表と対戦した日本代表。日本代表の司令塔である河村が眩い輝きを放った。
第4クォーターの残り3分40秒、河村がボールを受けるとふっと一息ついてから鋭いドライブでペイントエリアに侵入。韓国代表は4人がかりで河村を抑えようとしたが、日本のゲームメーカーは止められない。相手選手が体をぶつけながらブロックしたが、河村も負けずにそのままレイアップシュートを沈め、さらにバスケットカウントをもぎ取った。
ピッチに倒れ込む河村の下にはチームメートたちが近寄り、「よくやった！」とばかりに背中をバシバシ叩く。ベンチの選手たちも決まった瞬間に総立ちとなり、河村へ賛辞の拍手を送った。同じくベンチから戦況を見つめていた八村も思わず唸るスーパープレーとなった。
その後のフリースローも沈めて3点プレーとした河村にブースターたちも「これが河村よ」「このドライブはえぐい」「あの小ささで当たり負けしないのもすごいな」「しっかりシュート決めるの簡単なようで難しいからな」と称賛のコメントを残している。
河村はこの試合でチーム2番目の17得点を挙げ、チームトップの9アシスト、6つのターンオーバーと躍動。8日に発表されたパリ五輪のロスター入りを果たしている。
この試合の直前、横浜ビー・コルセアーズは河村がメンフィス・グリズリーズとの「エグジビット10」契約に合意したことを発表した。9月に契約締結となり、そこからトレーニングキャンプに参加して念願だったNBAでのプレーを目指す。本契約に向けてアピールが必要な状況のなか、この日見せたプレーはまさに「世界よ、俺が河村勇輝だ！」と言わんばかりの輝きを放った。（ABEMA／バスケットボール男子日本代表）
