【WWE】RAW(7月8日・日本時間9日/オタワ)
リング中央で6人の女子レスラーが3対3のスクラムを組む珍しい攻防が繰り広げられた。「ラグビーかよ」「なんだこれは」と声が上がるなか、息の合った“3人同時スープレックス”が炸裂。会場からどよめきが起きた。
“ダメージCTRL”のイヨ・スカイ&カイリ・セイン&ダコタ・カイ対ライラ・ヴァルキリア&カタナ・チャンス&ケイデン・カーターの女子6人タッグでの珍場面。元タッグ王者と期待の新星の急造チームが、3対3のシーンで前代未聞の“3人同時スープレックス”を敢行、そのド迫力シーンに会場が沸き上がった。
元タッグ王者のカタナ&ケイデンに加え新星ライラも加わったフレッシュなトリオは、2人がステップ係になり、アメリカ版「SASUKE」出身者のカタナが軽快に跳んでダブルニーと早くも息のあった連携を見せる。
解説を務めたWWE通で知られる人気TikTokerもりおも「ダメージCTRLよりも連携がいいかも…」と新チームを絶賛。その後もダブルでのスライディングキックで2人を排除し、追撃ドロップキックとヒール軍団を喰ったような連携技を連発してみせる。スピーディーでアクロバティックな動きが持ち味のトリオだが、直後、意外な3人同時技であっと言わせる。
まずダコタ&カイリが2人でライラへブレインバスターを仕掛けるが、これを堪えてリング中央へ。そこにケイデンとイヨが加わり3対2の状態。ここにカタナも加わると3対3のスクラム合戦に突入した。
ファンが「ラグビーかよ」「組体操か」「なんだこれは」とざわめくなか、両軍どちらがブレインバスターで投げるか勝負に発展。最初こそダメージCTRLが優位に見えたが、カタナ&ケイデン&ライラが3人を綺麗に持ち上げると、豪快に3人同時で投げ切った。「昔ドラゲーでよく観た光景」「6人バスターきた」とファンは大盛り上がりとなった。
飛び技や奇抜なアクロバット攻撃ではなく、パワーでも見せつけた新生トリオ。タッグ職人といえる”ダメージCTRL”相手に健闘はみせたものの、最後はイヨ貫禄の「ムーンサルト・プレス」でフォール勝ち。
このところ不信が続いていたダメージCTRL久々の勝利も、ゾーイ・スターク&シェイナ・ベイズラー&ソーニャ・デビルの格闘トリオの襲撃を受け、新たな抗争が勃発。やっと復活ムードだった彼女たちにとっては、なんとも後味の悪い展開となってしまった。(ABEMA/WWE『RAW』)