【WWE】SMACKDOWN(7月6日・日本時間7日/トロント)
2人のレスラーが同時にサブミッションを極める渋すぎる展開に観客は大熱狂。リング中央でガッチリ極めたベテラン・タッグ初戴冠シーンが反響を呼んだ。
WWEタッグ王者の“Aタウン・ダウンアンダー”オースティン・セオリー&グレイソン・ウォーラー組と、挑戦者“DIY”ジョニー・ガルガノ&トンマソ・チャンパ組の王座戦は、ベテラン挑戦者チーム”DIY”が、電光石火のダブルサブミッションで二人同時にタップを奪いタイトル奪取に成功。8年前のNXTタッグ王座戴冠に続き、「SMACKDOWN」のマットでもダブルタップアウトでベルト奪取の偉業を達成した。
ともに実力派タッグ同士の対決。早い時点でDIYが「プロジェクト・チャンパ」「ミーティング・イン・ザ・ミドル」と大技を連発して畳み込みをかけるが、特にフィニッシュシーンは圧巻だった。
ウォーラーが風車式バックブリーカーを仕掛けると、風車の勢いにまかせて気がつけば技をかけられていたガルガノが体勢を入れ替えて脇固め&フェイスロック(ラ・ミスティカ)に持ち込む。一度はセオリーがウォーラーを救出すべくカットに入り、パートナーの手を握ってタップアウトを阻止するが、背後からチャンパが忍びよりシシリアンストレッチ(グラウンド・オクトパス・ホールド)を決める。
リング中央で2つのサブミッションがガッチリ極まるWWEでは珍しい光景に「電光石火」「ミスティカ式」とファンも湧き上がるが、なんと示しを合わせたようにセオリー&ウォーラーが同時にリングを叩いてタップアウト。
4月の「レッスルマニア」でタイトル奪取に成功したものの直近では“不仲説”も囁かれるなか、タイトルを保持してきた“Aタウン・ダウンアンダー”だが、役3か月でタイトル陥落。しかも二人仲良くタップアウトのおまけ付きとなった。
一方、タッグチームとしての歴史も古いベテラン“DIY”は、意外にもWWEタッグ王座初戴冠となるが、8年前育成団体のNXTタッグ王座獲得時もこのトロントで戴冠。その時も全く同じダブルサブミッションでの勝利だった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)