【UEFA EURO 2024】スペイン代表 2-1 フランス代表(日本時間7月10日/ミュンヘン・フットボール・アレーナ)
スペイン代表の守備の要が、まさかの超絶的テクニックでファンを沸かせた。スペイン代表のDFアイメリク・ラポルトがボールを持ち上がると、フェイクを駆使して一瞬で相手2人をかわす超絶ドリブルを炸裂。これにはファンから「上手すぎるだろ笑」「キャリーやばすぎる」など絶賛の声が寄せられた。
UEFA EURO 2024準決勝でスペイン代表は、フランス代表に2-1で撃破。9分に失点する苦しい展開だったが、21分にFWラミン・ヤマル、26分にMFダニ・オルモがいずれもスーパーゴールを決めて逆転勝利を収めた。
ファンは魅了したのはこの2つのゴールだけではない。53分のワンシーンもその1つだ。スペイン代表が自陣からビルドアップした際、ラポルトが前線へのパスコースを伺いながらボールを保持する。選択をパスからドリブルに切り替えたが、プレスにきたFWランダル・コロ・ムアニとFWウスマン・デンベレに挟み込まれる形となってしまう。
しかし、ラポルトは身体を左に開いて左サイドタッチライン際に張るDFマルク・ククレジャにパスを出すそぶりを見せると、一瞬でキャンセルして2人の間を華麗に突破する圧巻のテクニックを見せた。
ABEMAで解説を務めた林陵平氏が思わず「うまい!」と唸り、実況の寺川俊平氏も「これがセンターバックです」と驚いた華麗なプレーには、ファンも大盛り上がり。SNSは「地味に今大会のラポルトは最高級」「ほんとにDFかよ」「きれっきれ」「ラポルトえぐwホンマにCBか?」「今の上手すぎやろ」「ラポルトうんま」「キャリーやばすぎる」「くっそ上手いやん」「いまの剥がし上手すぎるだろ笑」など絶賛の嵐となった。
今大会のラポルトは、初戦こそ怪我の影響で出番なしに終わったが、以降はこの準決勝を含めて5試合連続でスタメン出場。ここまでわずか3失点というスペイン代表の堅守を支えながら、定評のある攻撃力も随所で発揮してきた。2023年8月にマンチェスター・シティからサウジアラビアのアル・ナスルに移籍し、欧州トップレベルから離れていたが、その実力はまだまだ健在だ。
ちなみにラポルトは、フランス領バスクの出身。年代別代表チームはフランス代表の一員として戦い、A代表招集歴もあったもののデビューには至らず。2021年5月に国籍変更してスペイン代表入りを果たしている。同年10月のフランス戦では敗れたものの、今回はリベンジに成功した格好だ。
ヤマルなどが輝く攻撃陣が注目されがちだが、ラポルトが引き締める最終ラインも手堅いスペイン代表。2012年大会以来となる優勝を目指すイングランド代表との決勝(日本時間7月15日早朝4時キックオフ)も勝ち切ることができるか。必見だ。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)