ドイツで開催中のUEFA EURO 2024で、一大センセーショナルを巻き起こしているのが、スペイン代表のFWラミン・ヤマルだ。
神童はクロアチア代表とのグループステージ初戦にスタメン出場。16歳338日でUEFA EURO史上の最年少出場および最年少アシストを記録する。またラウンド16と準々決勝でもアシストを積み上げ、決勝戦を前にして大会アシストランキングで単独トップに立つ。さらに、準々決勝では美しいミドルシュートで同点弾。世界中が驚愕したこのスーパーゴールは16歳362日のUEFA EURO史上最年少得点だった。
そんなヤマルが傑出するのはアシストやゴールだけではない。ここまでの６試合合計でビッグチャンスクリエートが15回、シュートが16本、ドリブルが30回。データサイト『Opta』によれば、2022年ワールドカップとEURO2024の２大会において、この３部門すべてで「15以上」を記録しているのは、ヤマルとリオネル・メッシ（アルゼンチン代表FW）だけだという。
つまりヤマルが今大会で叩き出している“トリプル15以上”は、自身初の世界制覇を果たしたワールドカップ時のメッシに比肩。記録を伝えたOptaのＸ投稿には、サッカーファンから「偉大な運命」「GOAT（史上最高）の軌跡を辿る男」「この少年は本当にすごいな」「ともにバルサ・アカデミーの出身。まさに王と後継者」「私たちはいま特別な瞬間に立ち会っているのかもしれない」「ヤマルは明らかにメッシの後継者」など感嘆と期待のコメントが多く寄せられている。
ヤマルはメッシと同じバルセロナの下部組織出身で、６歳で入団してから年代別カテゴリーを飛び級で駆け上がり、しかもレフティーのアタッカー。共通点が多いことから早くから「メッシ２世」と騒がれてきた。それゆえ『Opta』も今回のデータを伝えるX投稿で「運命」と綴っている。
2012年大会以来の優勝を狙うスペイン代表は、初優勝を目指すイングランド代表と決勝（日本時間７月15日早朝４時キックオフ）で激突する。両チームともに注目選手は多いものの、16歳にしてメッシのスタッツにも比肩するヤマルは中でも必見だ。
（ABEMA／UEFA EURO 2024）
