【UEFA EURO 2024】スペイン代表 vs イングランド代表(日本時間7月15日/オリンピアシュタディオン・ベルリン)
UEFA EURO 2024の決勝がドイツのオリンピアシュタディオン・ベルリンで、日本時間7月15日の早朝4時から開催された。
代表チームの欧州ナンバーワンを決める大会のファイナルは、UEFA EURO史上初の6連勝でファイナルまで駆け上がったスペイン代表と、ここまでPK戦を含めるとドローが3試合と苦しみながらも勝ち上がったイングランド代表が激突した。
試合は序盤からスペイン代表がボールを圧倒的に支配。しかし、相手の連動した固い守備に苦しみ、なかなか決定機を作れない。一方のイングランド代表はカウンター攻撃を狙うが崩しの精度を欠いて、前半はスコアレスで折り返した。
ハーフタイムにスペイン代表は、中盤の要であるMFロドリが怪我のためMFマルティン・スビメンディと交代。不安視されたが、後半開始早々の47分に先制に成功する。DFダニ・カルバハルのダイレクトパスを受けたFWラミン・ヤマルが、右サイドから中央にカットインして左サイドにパス。後方から走り込んだFWニコ・ウィリアムスが左足ダイレクトで見事にゴールネットを揺らした。17歳と22歳の若き両翼で先制ゴールを奪った。
ビハインドを背負ったイングランド代表は61分、エースで主将のFWハリー・ケインを下げて準決勝で決勝点を挙げたFWオリー・ワトキンズを投入。さらに70分にはMFコビー・メイヌーをMFコール・パーマーにチェンジし、さらに攻撃的な姿勢を打ち出した。
すると73分、そのパーマーが大仕事をする。カウンターからFWブカヨ・サカが右サイドを突破して中央に折り返すと、MFジュード・ベリンガムがボックス内で倒れ込みながらポストプレー。走り込んだパーマーがダイレクトで左足を一閃し、グラウンダーのシュートがゴール左隅に突き刺さった。
しかし86分、68分から途中出場していたスペイン代表のFWミケル・オヤルサバルが勝ち越しゴール。MFダニ・オルモの縦パスをワンタッチで左サイドに展開すると、走り込んだDFマルク・ククレジャがダイレクトで中央に折り返す。オヤルサバルが滑り込みながら右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。
結局、試合はこのまま2-1で終了。スペイン代表は1964年、2008年、2012年に続く史上最多4回目の優勝を果たした。一方のイングランド代表は2大会連続でファイナルで涙を呑み、またも悲願のUEFA EURO初優勝を逃した。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)